iPhoneを高速充電したい。PD?20W以上?充電器はどれを選べばいいのかについて解説します。

iPhoneの充電器はどんなものを使っていますか?

iPhone付属の充電器を使っての充電は、充電時間が長くなってしまい、不便になる事も多々あるかと思います。ですが、高速充電ができる充電器を使うことで、バッテリー素早く短時間で充電をさせることが可能です。

高速充電といっても、充電の規格や出力(W数)などややこしく「どの充電器を選べばいいのか分からない」という方も多いかと…。

そこで、この記事では、

  • 高速充電・充電規格などのややこしい点の説明
  • iPhoneを高速充電できるオススメの充電器

についてまとめています。

高速充電はバッテリー残量が少ない時に効果を発揮

一般的にデバイスなどの充電は、バッテリー残量

  • 少ないうち最大出力で充電
  • 増えてくるor多い→自動的に出力を抑えて低出力)で充電

という風になっています。

高速充電は、通常の充電と比べ、バッテリー残量の少ない状態から残量50〜80%付近までの充電が非常に速くなります。バッテリー残量が多い状態だと、充電完了までの速度は、通常の充電と大差ありません。

iPhoneと充電器が同じ「充電規格」に対応しているか

現在は、Appleストアで販売されているiPhoneを購入しても充電器の付属はありませんが、iPhone12が発売されるより前にiPhoneを購入してれば、「Apple純正5W充電器」が付属されていました。

iPhoneユーザーなら、「このApple純正5W充電器を使って充電しているよー」という人もまだまだ多いかと思います。↓こんなやつ↓

Apple純正5W充電器
Apple 5W充電器

この充電器を使うと、iPhoneは「Apple 1A」という規格で充電されます。これは、この充電器とiPhoneが「Apple 1A」という同じ規格に対応しているためです。

高速充電がしたい場合も同様で、充電器とデバイスの両方が、同じ充電規格に対応していなければ、その充電規格での充電はできません。

つまり、充電器デバイスそれぞれが対応している充電規格を確認することが重要ということです。

ということで、まずは「iPhoneが対応している高速充電の規格」について見ていこうと思います。

iPhoneを高速充電できる充電規格は…

「Quick Charge」や「USB PD(Power Delivery)」「QI(チー)」など、充電規格は種類が多いく、非常にややこしい…。

ですが、iPhoneを高速充電したい場合については、2種類をしっかり頭に入れておけば大丈夫です。

最速でiPhoneを充電できる規格
  • Apple 2.4A
  • USB PD(Power Delivery)

iPhone7や6sなど、iPhone8より前のシリーズ→Apple 2.4、iPhone8以降→USB PD(Power Delivery)を利用すると、最短時間で充電できます。

iPhone8より前のモデルなら「Apple 2.4A」規格

iPhone付属の充電器を使った場合、iPhoneは「Apple 1A」規格での充電となり、最大5W(5V・1A)の出力で充電がされます。

しかし、「Apple 2.4A」規格に対応した充電器を使用すると、最大12W(5V・2.4A)の出力で充電が可能となり、より早くバッテリーを回復することが可能です。

「Apple 2.4A」規格に対応している充電器としては、「Apple純正 12W充電器」があります。

Apple純正10W/12W充電器
Apple 12W充電器

この充電器は、以前iPadに同封されていたものです。(現在は20WのPD対応充電器が付属)

「Apple 2.4A」規格は、iPhone8より前のシリーズ(iPhone7・6s)などを最短時間で充電することができます。

iPhone8以降は「USB PD」

iPhone8以降のiPhoneであれば、「Apple 2.4A」よりもさらに速く充電できる規格があります。それが、USB Power Deliveryという規格です。

充電器やスマホ・パソコンなどでよく「PD対応」という文言を目にしたことある人も多いかと思いますが、このPDは「Power Delivery」の略になります。

充電器がPDに対応しているとどうなるのか?

PD充電に対応しているデバイス(スマホやノートPCなど)を最大100W(20V・5A)で充電できます。

iPhone8以降PD対応となっており、PD規格を使った高速充電が可能です。

PD対応の充電器は20Wあれば十分?

PDは最大100Wで充電が可能ですが、iPhoneが充電される際の最大出力は、最大18W程度(iPhone12の場合は最大20W程度)です。

PD対応充電器は最大出力が18W、20W、30W、45W、60W、65W…といった充電器がありますが、例えば、最大出力が60Wの充電器で充電しても、最大18W(iPhone12の場合20W)以上の出力は出ません。また、高出力の充電器はサイズ値段が高いです。

なので、コストも考えると、iPhoneを最短時間で充電したいという場合は、20WのPD対応充電器があれば十分です。

タブレットやノートパソコンも充電する場合

iPhone以外にもiPadやノートパソコンも充電するのであれば、より出力の大きいものを選びましょう。

例えば、iPadは充電される際の最大出力が30W(iPad pro12,9インチは45W)程度なので、30W(45W)以上のPD対応充電器を使えば最短時間での充電が可能です。

ノートパソコンはPD対応していても、20W程度の出力だと充電時間が長かったり、そもそも充電できないという場合もあります。ノートPC付属の専用AC充電器は、ほとんどが最大出力45〜65W程度の充電です。なので、45〜65W以上のPD充電器を使うと、付属の専用AC充電器と同程度あるいは、それ以上のスピードで充電できます。

PPS対応はiPhoneには関係ない⁈

PD対応の充電器の中には、PD3.0のオプションであるPPS(Programmable Power Supply)に対応した製品があります。PPSは電圧・電流を細かな間隔で変動させながら充電することで、より効率的に短時間での充電ができるというものです。

iPhoneはPPSに対応していないので、わざわざPPS対応の充電器を選ぶ必要はありません。対応するのはGalaxyの一部のモデルくらいと、今のところPPSに対応したデバイスは少ないです。ただ今後増えてくるはずなので、PPS対応の充電器を選んでおいても無駄にはならないと思います。

窒化ガリウム(GaN)充電器とは

充電器といえば「シリコン(Si)」が主流でしたが、最近は「窒化ガリウム(GaN)」の充電器が増えてきました。特に、高出力の充電器はほとんどが窒化ガリウムです。

この窒化ガリウムの充電器は、従来のシリコンに比べ「値段は少し高い」ですが、「軽量・コンパクトなのにパワフル」「熱くならない」といった特徴があります。

おすすめの充電器

充電器のメーカーはAnkerがおすすめ。

特に、Anker独自技術である「PowerIQ 3.0」搭載の充電器であれば、「Power Delivery」「Apple 2.4A」はもちろん、Androidスマホに多い「Quick Charge2.0/3.0」などにも対応しています。一つで様々なデバイスの急速充電が可能で非常に便利です。

【Anker】PowerPort III Nano 20W

最大20Wの出力でPowerIQ 3.0(Gen2)搭載。Apple2.4A・PDに対応。PPSは非対応。窒化ガリウム非搭載ではありますが、軽量・コンパクトな充電器。Apple 5W充電器と同程度のサイズとなっています。USB-C to Lightningケーブルを持ってない方は、充電器とケーブルのセットがお得です。

【Anker】Nano II 30W

最大30Wの出力。 Anker独自技術のPowerIQ 3.0 (Gen2)搭載。Apple 2.4A・PD・PPS対応窒化ガリウム搭載の充電器。30W充電器としては非常に軽量・コンパクトでApple5W充電器より少しだけ大きい程度のサイズ。