iPadに対応する純正のキーボードとして「Smart Keyboard・Smart Keyboard folio・Magic Keyboard」がありますが、こいつら高いですよね…。
iPad+純正キーボードだと、高性能のパソコン買えるくらいの値段になるので、純正キーボード欲しいけど諦めたって人も多いんじゃないかと思います。
そんな人におすすめしたいのが、サードパーティー製のBluetoothキーボードです。
つまり、iPadの場合は、Apple以外が製造するiPad関連製品がサードパーティー製品ということになります。
サードパーティー製品のメリットとしては、「製品の選択肢が多い」「純正品に比べ低価格」などが挙げられます。ただし、中には粗悪なものもあるため、ある程度実績や信頼があるメーカーを選ぶことも重要です。
その辺も含め、この記事では「iPadで使えるおすすめBluetoothキーボード」を紹介していきます。
iPad用のBluetoothキーボードを選ぶ前に抑えておきたいポイント
iPadで使えるBluetoothキーボードを選ぶ際に、まずは、以下の2点について押さえておきましょう。また、知っておくことで、今後Bluetooth製品を選ぶときにも参考になると思います。
- Bluetoothと2.4GHzワイヤレスの違い
- Bluetoothのバージョンについて
Bluetoothキーボードと2.4GHzワイヤレスキーボードは別物!
Bluetoothキーボードで検索してみると、Bluetoothキーボード以外にも「ワイヤレスキーボード」「2.4GHzワイヤレスキーボード」と表記されたものが出てくると思います。
Bluetoothは2.4GHz帯のワイヤレス(=無線)通信規格の1つなんですが、「Bluetoothキーボード」と「2.4GHzワイヤレスキーボード」では接続方法が異なります。
2.4GHzワイヤレスで接続する場合、端末側にレシーバーを装着する必要があります。一方で、Bluetoothキーボードの場合はレシーバーが不要です。そのため、端子が乏しいiPadでは「Bluetoothキーボード」がベストな選択になります。
ワイヤレスキーボードというとBluetoothと2.4GHzワイヤレス両方に対応したものが多いですが、中には2.4GHzのみに対応している製品もあります。「Bluetooth対応かどうか」をしっかりと確認するようにしましょう。
Bluetoothのバージョンはより新しいものが好ましい
Bluetoothには3.0、4.0、4.2、5.0…などのバージョンがあり、Bluetooth3.0以前と4.0以降では通信の方式が異なっています。そのため、Bluetooth「3.0以前の製品」と「4.0以降の製品」同士では接続できない場合があるので注意が必要です。
詳しい説明はELECOMの製品Q&Aを読んでみてください。非常にわかりやすくまとめられていました。
現在販売されているiPadは「無印=Bluetooth4.2」「mini/Air/Pro=Bluetooth5.0」となります。iPadではBluetooth3.0以前のキーボードでも使用可能ですが、機能の充実という点でも、より新しいバージョンのものがオススメです。
ただし、Bluetoothが新しいバージョンだからといって、必ずその能力が最大限発揮されるわけではありません。例えば、iPad無印(=Bluetooth4.2)で、Bluetooth5.1のキーボードを接続した場合、Bluetoothはバージョン4.2の能力を発揮するという仕様になっているのでご注意ください。
「Bluetoothのバージョンによる具体的な違い」については、WikipediaのBluetoothを参考にしてみてください。
おすすめメーカー(ブランド)は…
個人的にオススメなiPad用Bluetoothキーボードのメーカー(ブランド)は以下になります。
Logicool(ロジクール)は、パソコン周辺機器の老舗メーカーで、ハイスペックで高価な製品が充実しています。もちろん、お手頃価格帯の製品もありますが種類は少ないです。
MOBO・iClever・Ewinは、お手頃価格のキーボードが充実しています。安価ですがしっかりと使えて、シンプルなデザインで万人受けするようなものが多く、コスパ最高です。
iPad用でおすすめのBluetoothキーボードは大きく3タイプ

iPadで使えるBluetoothキーボードは大きく3種類に分類できます。
- iPadケースとセットになったタイプ
- 折りたたみ式タイプ
- デスクトップ用タイプ
iPadケースとセットになったタイプ

「キーボードの使用が多い」「頻繁に持ち運びする」など、ノートPCのようなスタイルでiPadを使う人にオススメです。
特徴&注意点
一体式と着脱式がある!
iPadケースとキーボードがセットになっているタイプには、一体式(=ケースとキーボードがくっついている)と、脱着式(=キーボードが分離できる)があります。
例えば、iPadでゲームをしたり、手で持って縦画面にして使うなどといった場合、一体式ではキーボードの取り外しができないため邪魔になりがちです。ケースからiPadを取り出して使用するにしても、頻繁にするのであれば結構面倒と言えるでしょう。一方で、脱着式はiPadにケースを装着したままキーボードだけを簡単に取り外すことができるので、汎用性が高いと言えるでしょう。
「iPadケースとセットになったタイプ」のおすすめは…
このタイプでは、Ewinのキーボードがおすすめです。理由は、以下の4点になります。
そもそも持ち運びするのが前提なので、他のメーカーのものと比べても特にキーボードが薄く、全体の重さも軽量という点で、Ewinのキーボードが頭1つ抜けていると言えます。




折りたたみ式タイプ
折りたたみ式キーボードには、二つ折り式と両端折りたたみ式があります。どちらも軽量でかつ折りたたむことでコンパクトになります。そのため、カバンに入れても邪魔にならず、持ち運びする人向けにピッタリと言えます。
特徴&注意点
- コンパクトで軽量
- 持ち運びが容易
- キーボードの配列が5段のものが多い(数字キーとファンクションキーが同じキーにまとめられている)
- キーが小さかったり、キーピッチが狭いものが多い
- 少し変った配列のキーボードもある
二つ折り式キーボード

二つ折り式キーボードは、折りたたみ式の中でも特に軽量・コンパクトなキーボードになっています。
ただし、折りたたみ部分や両端部分のキーが小さくなっているなど、キーの大きさが不揃いなキーボードが多いです。ある程度「タイピングのしやすさ」や「作業効率」なども考えるなら、キーの大きさ・間隔(ピッチ)を考慮するといいでしょう。

両端折りたたみ式

両端折りたたみ式キーボードは、「トラックパッド(タッチパッド)付き」「キー配列が6段のフルサイズ」などバラエティ豊かです。
コンパクトさでは二つ折り式キーボードに負けてしますが、作業のしやすさなどを考慮すると、両端折りたたみ式キーボードも捨てがたい存在と言えます。
トラックパッド付き
iPadでキーボードを使う作業(=パソコンのような使い方)をするのであれば、マウスもしくはトラックパッドが必要になります。トラックパッド付きの折りたたみキーボードは、使い勝手も良く、何より余計な荷物も減るためオススメです。


フルサイズのキーボード
両端折りたたみタイプのキーボードでは、キー配列が5段だけでなく、6段のフルサイズキーボードもあります。作業のしやすさ・使い勝手を求める場合は、フルサイズがおすすめです。


一般的なデスクトップ用タイプ

このタイプは、持ち運びには向きませんが、キーボードの使い勝手としては1番です。基本的には、机から動かさず、デスクトップPCと兼用での使用などにおすすめです。
乾電池式と充電式がある
iPadケースとセットになったタイプ・折りたたみ式タイプのキーボードは、基本的に充電式ですが、デスクトップ用タイプでは、充電式だけじゃなく乾電池式もあります。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、購入の際は充電式か乾電池式かの確認はしておきましょう!
乾電池式
乾電池式といっても、頻繁に電池交換が必要なるわけではありません。基本的には、フル充電した充電式キーボードがバッテリー切れになるまでの駆動時間より、乾電池式の方が長時間駆動できます。
乾電池式では、使い捨ての乾電池を使うのもいいですが、eneloopなどの充電式電池を使うのもおすすめです。

充電式
充電式は、乾電池式と比べると価格は少し高めになっていますが、選択肢が多く「テンキーの有無・US/JIS配列・複数台同時接続」など自分の好みに合ったキーボードが見つけやすいです。



まとめ
今回は、iPadで使えるお手頃価格のキーボードという観点でBluetoothキーボードを選んでみました。
それぞれメリット・デメリットを考慮して、ぴったりのキーボード見つけてみてください。