何を選べばいい?大学生パソコン選び。失敗しないために最低限理解しておきたいこと。

大学生にとって、PCはレポート作成などにおいて必需品の一つです。

「マイPCを持っておいた方がいいのか?」という問いに対しては、大学では学生共用PCが使えるため、必ずしも必要とは言えません。

ただ、利便性を考えるならマイPCを持っておくもがおすすめです!

PCを持っておくべきと言われても、PCについて詳しくなければ、

  • どれを選べばいいか分からない
  • 安い方がいいけど、ちゃんと使えるのか不安
  • とりあえず、わからないから高いの買っておけばいいや

などという感じになっちゃいますよね?

そこで、この記事では「大学生がPCを選ぶ時に重視したいポイント」についてまとめています。

ぜひ参考にしてみてください。

PCの用途を考える

PCを選ぶときに最も重要なのが「用途」です。

用途に対して「低性能すぎるPCでは快適に使えないし、高性能すぎるPCではコストが無駄になる」ため、用途にあったPCを選ぶことは重要です。

まずは、PCを使って何をするのかを考えてみましょう!

  • レポート
  • プレゼン
  • オンライン授業
  • 就職活動時の使用(ビデオ通話・Webテストなど)
  • 卒業論文
  • ネットで調べもの
  • 動画視聴

大学生がPCを使う場面となると、こんな感じでしょうか。

大学生用PCの価格は「6〜10万程度」が目安

上記のような一般的な用途の場合、高性能なPCは必要ありません。

PCは性能と価格帯で、3つのモデルに振り分けられます。

モデル性能価格
ハイエンド10万円程度〜
スタンダード6〜10万円程度
エントリー〜6万円程度

基本的に「スタンダードモデル」で十分なので、出費としては大体6〜10万円程度が目安となります。

デスクトップ or ノートPC

用途とある程度の価格帯を把握したら、次は用途に合うPCを選択していきます。

まずは、デスクトップとノートPCどちらにするか考えましょう。

持ち運びを考えている場合

学校やお洒落なカフェなんかで使いたいという方はノートPCの一択です。

ただし注意点として、サイズが14・15インチ以上になると、大きさや重量的に持ち運びには不向きとなってしまいます。

持ち運びを考えている方は、13インチ程度のモバイルノートPCがおすすめです。

持ち運びを考えていない場合

自分のPCは自宅で使用し、学校でPCを使いたい時は「学生共用のPCで問題ない」という方は、14、15インチ以上のノートPCまたはデスクトップPCがいいでしょう。

下宿生や一人暮らしの方は、部屋にデスクトップPCがあると邪魔になることもある思います。なるべく場所を取りたくない場合、14・15インチ程度のノートPCがおすすめです。

基本的には、画面サイズが大きいと見やすいため、作業効率も良くなります。

スペック(仕様)の目安と解説

次は用途に合うスペック(仕様)を選択していきましょう。

ただスペックは、細かい点も合わせると非常に難しくなってしまうため、ここでは、最低限理解しておきたいポイントについて触れていきます。

  • OS
  • CPU
  • メモリ(RAM)
  • ストレージ(ROM)
  • バッテリー駆動時間(ノートPC場合)

大学生用のPCを選ぶ場合は、最低限これらについて理解していればOKです。

OS

OSはコンピューターを動かすための基盤となるソフトウェアのことで、WindowsMacChrome OSなどが一般的です。

ちなみにスマホの「Android」やiPhoneの「iOS」というのも、OSの一つです。

OSの違いはどのようなものか?

端的に言うと、機能や操作方法などに違いがあるということです。

例えば、AndroidのスマホとiPhoneでは、使い勝手が少し異なりますよね?

違いがあると言っても、PCであることに変わりはないので、動画視聴やブラウジングなど基本的なことでの違いはありません。

一般的なのは「Windows」

大学が推奨するPCは、「WindowsとMacならどちらでもいい」といった感じが多いです。

ただ、大学を卒業してからのことを考えてみてください。

社会人になると、基本的にはWindowsを使うことになるため、特にこだわりがなければ「Windows」に慣れておくのがオススメです。

CPU

CPUは人間で言うところの頭脳で、CPUの性能がいいと、高価格になるため、パソコン自体の値段に大きく関わってきます。

最新のPCに搭載されているCPUは、ほとんどが「Intel」か「AMD」製で、下記表のようなシリーズが搭載されています。

性能IntelAMD
Core i9
Core i7
Ryzen9
Ryzen7
Core i5
Core i3
Ryzen5
Ryzen3
Pentium
Celeron
 Athlon

で、どれを選べば良いの?

ブラウジング、文書作成、動画視聴くらいなら、celeronやpentiumなどの低スペックでも問題ないです。

ただし、Web会議ソフトなどの利用となると少し厳しいかもしれません。例えば、WEB会議サービス「Zoom」の推奨スペックは、core i3・Ryzen3以上となっています。

ですので、大学生用PCとしては「core i3/ i5シリーズ 」もしくは「 Ryzen3/5シリーズ」がおすすめ!

学部や専攻によっては、よりハイスペックなPCが必要な場合はありますが、そういった場合は、事前に大学側から「どういったPCが必要なのか」指定があるはずなので、その指定に従って選べば問題ないです。

価格を抑えたいなら、Ryzenがおすすめ!

Ryzenシリーズは、Coreシリーズと同等、あるいはそれ以上の性能であるにもにもかかわらず、Coreシリーズ搭載PCよも、少し低価格になっていることが多いです。

基本的には、世代の新しいCPUを!

CPUは同じシリーズでも世代が新しくなるたびに、どんどん高性能になっていきます。

最新PC【2022年10月時点】に搭載された「Core」「Ryzen」シリーズの最新は以下です。

Coreシリーズ11世代11000番台
Ryzenシリーズ4世代5000番台

1世代前のものでも、わりと性能差があるので、基本的には世代の新しい方を選択するようにしましょう!

メモリ(RAM)

メモリ(RAM)はPCの処理したデータ等を一時的に記憶するもので、一般的に机の大きさ・作業スペースに例えられます。

メモリ容量が少ないと、マルチタスク(複数のソフトを同時に使用)などをした場合に、動作が重くなったり、フリーズしてしまうことも…。

おすすめは8GB

一般向けのPCでは、4GB/8GB/16GBのメモリが主流です。

エントリーモデルのPCには、大体4GBのメモリが搭載されていて、ブラウジングや文書作成などの軽い作業であれば4GBで問題ないです。また、ウェブ会議ソフト「Zoom」の推奨も4GBとなっています。

ただ、複数のソフトを同時に使用する場合、例えば「Wordで文書制作しながら、インタネットで複数のタブを開いて情報集め」などではメモリが不足する場合があり、おすすめできません。

コストを重視して4GBを選択してもいいと思いますが、快適さを求めるなら8GBがおすすめです。

迷った場合は8GBにしましょう!

ストレージ(ROM)

ストレージ(ROM)はデータを保存しておく場所です。

ストレージにはHDDとSSDがありますが、最新PCはほとんどがSSD搭載になっています。

 HDDSSD
メリット容量が大きくても安価起動が速い
衝撃耐性がある
消費電力が少ない
発熱が少ない
軽い
デメリット起動が遅い
衝撃に弱い
消費電力が多い
高温になる
重い
価格が高め

おすすめの容量は…

ストレージは大容量に越したことはないですが、大容量だとコストも要します。

なので基本的には、128GBもしくは256GBあれば十分です。

もし容量が足りないとなれば、クラウドサービス外付けのHDD/SSDを利用するという手もあります。

容量は不足しても対処法があるので、欲張らずにコストを抑える方に重点を置くといいと思います。

バッテリー駆動時間

ノートパソコンの場合「バッテリー駆動時間」は重要な項目の1つです。

自宅で使用する場合は電源を確保できますが、持ち運びを考えている場合は、1日中使える駆動時間が必要となります。

1日8時間の使用を想定すると、バッテリー駆動時間は最低でも10時間程度は欲しいところです。

実際に使ってみると分かりますが、基本的にバッテリーはメーカー公称値ほど持ちません

パソコンでの作業内容などにもよりますが、実際の駆動時間はメーカ公称値の7〜8割程度くらいで見積もっておくことが大事です。

バッテリー劣化で駆動時間は短くなる

バッテリーは使用しているうちに劣化し、駆動時間が本来より短くなってきます。

少しでもバッテリーの寿命を延ばすためにも、

  • 高温な場所での使用や放置
  • 充電しながらの使用
  • 充電しっぱなし(過充電
  • バッテリー残量0%での放置(過放電

などには気をつけましょう。

まとめ

ここまでをまとめると、大学生用としておすすめのPCは、以下のようになります。

OSWindows
CPUCore i3、Core i5、Ryzen3、Ryzen5
メモリ(RAM)8GB
ストレージ(ROM)128GB、256GB
バッテリー駆動時間10時間程度〜
価格6〜10万程度

これを目安に、PC選びの失敗はしないようにしましょう!