2022年9月30日、中国の大手スマホメーカーOPPOは、日本市場では初となるタブレット端末「OPPO Pad Air」の発売を開始しました。
「OPPO Pad Air」とはどんな感じの端末なのか?
ざっくりとまとめると、
が特徴のAndroidタブレットになります。
スペック・仕様
画面サイズ | 10.3インチ | |
---|---|---|
本体サイズ | 約245.1×154.8×6.9 mm | |
重量 | 440g | |
カラー | ナイトグレー | |
OS | ColorOS 12(based on Android 12) | |
チップセット | Qualcomm Snapdragon680 | |
メモリ(RAM) | 4GB(+3GB) ※ROMの一部を使用してRAMを拡張できる | |
ストレージ(ROM) | 64GB | |
SDカード | microSDXC (最大512GB) | |
ディスプレイ | パネル | IPS |
解像度 | 2000×1200 | |
画素数 | 約240万画素 | |
アスペクト比 | 5:3 | |
PPI | 約227ppi | |
色深度 | 10bit(約10億7000万色) | |
色域 | NTSC 71% | |
リフレッシュレート | 60Hz | |
輝度 | 360nits | |
リアカメラ | 約800万画素(F値2.0) | |
フロントカメラ | 約500万画素(F値2.2) | |
サウンドシステム | クアッドステレオスピーカー(Dolby Atmos対応) | |
バッテリー | 7100mAh(27.47Wh) PD2.0・QC2.0の急速充電に対応(最大18W) | |
Wi-Fi 6 | 非対応 | |
Bluetooth | Ver.5.1 オーディオコーディック:SBC,AAC,aptX,aptX HD,LDAC | |
コネクタ | USB TypeーC(USB 2.0規格) | |
生体認証 | 顔認証 |
サイズと重量
画面サイズ | 10.3インチ | |
---|---|---|
本体サイズ | 高さ | 約245.1 mm |
幅 | 約154.8 mm | |
厚さ | 約6.9 mm | |
重量 | 440g |
OPPO Pad Airの画面サイズは「10.3インチ」、本体サイズは「高さ:245.1mm、幅:154.8mm、厚さ:6.9mm」で、8mmの狭額縁ベゼルを採用しているため画面占有率が高くなっています。
厚さ6.9mmはiPadシリーズと比較してみても遜色ないレベルで薄型。※iPad(第9世代)=7.5mm、iPad Air(第5世代)=6.1mm
また、重量も約440gとかなり軽量。※iPad(第9世代)=487g、iPad Air(第5世代)=461g
OS
OSは「Android 12」をベースにOPPOが独自カスタマイズしたOS「ColorOS 12」を採用。
ColorOSは、Android端末を利用したことがある方であれば、あまり違和感もなく利用できると思います。
ただし、iOSやiPad OSのように「設定や操作がシンプルで分かりやすい」とまでは言えないため、普段からiPhoneやiPadを利用されている方は、慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。
チップセット(SoC)
Qualcommの「Snapdragon680」を搭載で、ミドルレンジの性能になります。
高いスペックが要求される3Dゲームなどを快適に利用するのはやや厳しく、基本的には「動画視聴・ブラウジング・軽めのゲーム」などのライトな使い方が中心になるでしょう。
Snapdragon | 性能・価格 |
---|---|
800番台/8/8+ | ハイエンド〜ハイスペック |
700番台/7 | ミドルハイレンジ〜ミドルレンジ |
600番台/6 | ミドルレンジ〜ミドルローレンジ |
400番台/4 | ロースペック〜ローエンド |
※表はあくまで目安です。例えば600番台でも最新のものであれば、700番台よりも高性能という場合もあります。
メモリ(RAM)
メモリ(RAM)は4GBとミドルレンジの端末としては平均的です。
ただしOPPO Pad Airには、ストレージ(ROM)の一部を使用してメモリ(RAM)を拡張できる機能があり、最大3GBを拡張できます。
もちろんこの拡張機能での反応速度はRAMと同じというわけではありませんが、タブレット端末ではアプリの同時使用などメモリの使用率が高くなるような場合も多いので、ありがたい機能になっていると言えます。
ストレージ(ROM)
内部メモリストレージ(ROM)は64GBのみになります。
128GBや256GBといった選択肢はありませんが、SDカードが利用可能で、最大512GBまで対応しています。
ディスプレイ
画面サイズ | 10.3インチ |
---|---|
パネル | IPS液晶 |
解像度 | 2000×1200 |
画素数 | 約240万画素 |
アスペクト比 | 5:3 |
PPI | 約227ppi |
色深度 | 10bit(約10億7000万色) |
色域 | NTSC 71% |
リフレッシュレート | 60Hz |
輝度 | 360nits |
と、この辺はミドルレンジとして平均的です。
IPSパネルは、液晶ディスプレイの画面を構成するパネルの1つで、視野角が広く、色の再現性が高いのが特徴です。
液晶ディスプレイのパネルは主に3種類。
- TNパネル
- 低価格
- 応答速度が速いため、画面に映る動きのあるものが滑らかに表示される
- 視野角が狭い
- IPSパネル
- 視野角が広く、画質が安定している
- 色の再現性が高く、発色が鮮やか
- TNパネルに比べると応答速度は遅い
- 価格が高め
- VAパネル(Vertical Alignment Panel)
- コントラスト比が高く、深い黒が表現できる
- 視野角はTNパネルより広いが、IPSパネルより狭い
- 応答速度はTNパネルに比べ遅いが、IPSパネルよりも速い
- IPSパネルよりも低価格
解像度は、画面に表示できるピクセルの数を示す指標で、一般的には1920×1200というような「横×縦」のピクセル数で表されます。主な解像度の種類としては以下のようなものがあります。
- HD:1280×720
- FHD:1920×1080
- WUXGA:1920×1200
- 4K:3840×2160
- 8K:7680×4320
画素数は、画面全体に含まれるピクセルの数を示していて、例えば1920×1200ピクセルの場合は「1920×1200=2,304,000」なので約230万画素ということになります。画素数が多いほど、より細かく鮮明に表示されます。
アスペクト比は、画面の横幅と縦幅の比率のことを指します。
- 16:9 テレビ、PCモニターでも一般的な比率。
- 16:10 →ノートPCで増えてきた比率。
- 4:3 →iPadシリーズに多い比率。
PPIとは「Pixels Per Inch」の略で、1インチあたりの画素数(=画素密度)を表す指標です。よくスマホやタブレットなど小型ディスプレイの画質評価に用いられます。
PPIは画面の解像度とサイズによって決まるため、
- PPI(画素密度) = √(横の画素数² + 縦の画素数²) ÷ 画面サイズ(インチ数)
という計算式で求めることができます。
iPad(第10世代)の場合は、√(23602+16402)÷10.9=263.65…なので、約264PPIということになります。
リフレッシュレートとは、ディスプレイが1秒間に表示できる画像の更新回数を示す指標です。単位をヘルツ(Hz)で表し、例えば60Hzの場合は1秒間で最大60回更新されています。
リフレッシュレートが高いほどバッテリー消費は激しくなりますが、画面がより滑らかに動くため、最近のモバイル端末では、90Hzや120Hzといったリフレッシュレートを選択できる製品も増えてきています。
表示できる色の範囲のことを指します。色の再現範囲を示す指標として、「sRGB」「Adobe RGB」「NTSC」「Display P3」などがある。
- sRGB:デジタル画像の標準的な色域のひとつ。
- Adobe RGB:写真やグラフィックデザインなどの分野で使用される色空間のひとつで、sRGBよりも広い色域を持っている。
- NTSC:アメリカのテレビ放送規格で、sRGBよりも広い色域を持っている。
- Display P3:Appleが開発した色域で、sRGBよりも広く、Adobe RGBに近い色域を持っている。
光の明るさを表す物理量。ディスプレイの輝度を表す場合の単位はnits(ニト)が一般的です。
しかし、ディスプレイで表示可能な色の数を表す色深度は、10bit(約10万7000万色)とハイエンドに匹敵もしくは、それ以上と言ってもいいでしょう。
色深度は画像やビデオの中で使用される各ピクセル(画素)の色の数を表しています。
色深度が高いほど、より多くの色を表現することができ、より滑らかなグラデーションや細かい色の変化を表現することが可能です。
ちなみに、ハイスペックタブレット端末の代表格である「iPadシリーズ」や「GALAXY Tab Sシリーズ」では、8bit(約1677万色)となっています。
もちろん、画面が綺麗に見えるのは、色深度以外にも画素数や色域の広さなど複数の要素があるわけですが、OPPO Pad Airのディスプレイは、ミドルスペックのタブレット端末としては上等の仕上がりと言えます。
カメラ
カメラは、約800万画素のリアカメラと約500万画素のフロントカメラで、必要最低限といったところでしょうか。
そもそもタブレット端末で写真を撮る機会というのは多くないでしょうし、この辺はしっかりコストカットされている感じです。
サウンドシステム
Dolby Atmos対応のクアッドステレオスピーカーを搭載。
設定でDolby Atmosをオンにすると、没入感・臨場感のある音を味わうことができます。
バッテリー
バッテリー容量は公称値で7100mAh (27.47Wh)、「USB PD2.0」と「Qualcomm QC2.0」での急速充電に対応しており、最大18Wで充電可能です。
スマホよりバッテリーが大容量なので、スマホと同程度の最大18Wでの充電では充電時間が190分とやや長くなっています。
同封品にケーブルや充電器は付属していません。
価格
OPPO公式オンラインストアでは、以下の価格となっている。
本体価格 | 3万7800円(税込) |
---|---|
純正カバー | 2680円(税込) |
純正ガラスフィルム | 1980円(税込) |
初期限定の純正カバーセットは、本体価格と同じ3万7800円(税込)とお得になっています。
ライバル機種はXiaomiの「Redmi Pad」
同時期に発売されたミドルレンジ帯のタブレット端末としては、
- Appleの「iPad(第10世代)」
- Xiaomiの「Redmi Pad」
などがあります。
ただiPad(第10世代)は、より高性能で価格も高いため、実質的なライバルはXiaomiの「Redmi Pad」と言えます。



OPPO Pad Air | Xiaomi Redmi Pad | iPad 10th | ||
---|---|---|---|---|
発売時期 | 2022年9月 | 2022年10月 | 2022年10月 | |
画面サイズ | 10.3インチ | 10.61 インチ | 10.9インチ | |
本体サイズ | 高さ | 245.1mm | 250.38mm | 248.6mm |
幅 | 154.8mm | 157.98mm | 179.5mm | |
厚さ | 6.9mm | 7.05mm | 7mm | |
重量 | 440g | 445g | 477g〜 | |
カラー | ナイトグレー | グラファイトグレー/ムーンライトシルバー/ミントグリーン | シルバー/ピンク/ブルー/イエロー | |
OS | ColorOS 12 (based on Android 12) | MIUI 13 for Pad (based on Android 12) | iPadOS 16 | |
チップセット | Qualcomm Snapdragon680 | MediaTek Helio G99 | A14 Bionic | |
メモリ(RAM) | 4GB(+3GB) | 3GB/4GB | 4GB | |
ストレージ(ROM) | 64GB | 64GB/128GB | 64GB/256GB | |
SDカード | 対応 | 非対応 | ||
ディスプレイ | パネル | IPS | ||
解像度 | 2000×1200 | 2360×1640 | ||
画素数 | 約240万画素 | 約387万画素 | ||
PPI | 約227 | 約264 | ||
色深度 | 10bit(最大10億7000万色) | 8bit(最大1667万色) | ||
色域 | NTSC 71% (sRGBカバー率ほぼ100%) | 不明 (sRGB 100%相当と思われる) | sRGB | |
リフレッシュレート | 60Hz | 90Hz | 60Hz | |
輝度 | 360nits | 400nits | 500nits | |
カメラ | リア | 約800万画素 (F値 2.0) | 約800万画素 | 1200万画素 (f値1.8) |
フロント | 約500万画素 (F値 2.2) | 約800万画素 (視野角105°) | 1200万画素 (f値2.4/視野角122°) | |
サウンドシステム | クアッドステレオスピーカー (Dolby Atmosに対応) | ステレオ(横向き) | ||
バッテリー | 7100mAh(27.47Wh) 最大18Wの急速充電 | 8,000mAh (約29.6Wh) 最大18W 高速充電 | 28.6Wh (約7730mAh) | |
Wi-Fi 6 | 非対応 | 対応 | ||
Bluetooth | Ver.5.1 | Ver.5.3 | Ver.5.2 | |
コネクタ | USB TypeーC | |||
生体認証 | 顔認証 | 指紋認証 | ||
価格(税込) | 37,800円 | 39,800円〜 | 68,800円〜 |
まとめ
OPPO Pad Airはディスプレイが優秀で、一部ハイスペック端末にも劣らない仕様になっています。
しかし、性能はミドルレンジ帯の端末なので「ブラウジング、動画視聴、軽めのゲーム」など、比較的ライトな使い方が最適です。
タブレット持ってないのであれば、動画視聴やブラウジング用に1台あると重宝すると思います。

充電器やケーブルは同封されていないので、お持ちでない方はお忘れなく!

