iPadに「Apple Pencil」以外の選択肢もあり?サードパーティ製品との差は…

iPadに「文字を書く」「絵を描く」ためのツールとして、Apple純正品の「Apple Pencil」があります。しかしながら、このApple Pencilってのは結構な金額なんですよね…。

Apple Pencil発売時期価格(2024/5〜)
第1世代2015/111万6800円
第2世代2018/112万1800円
USB-C2023/111万3800円
Pro2024/52万1800円

「Apple Pencil以外のスタイラスペン(サードパーティ製品)の購入を考えている」という人も多いと思うので、この記事では「Apple Pencilそれ以外のスタイラスペン では、どのような差があるのか」についてまとめていきます。

Apple Pencil(第1世代)

出典:Apple

仕様・機能

サイズと重量
  • 長さ:17.57 mm
  • 直径:8.9 mm
  • 重量:20.7 g

一般的なシャーペンやボールペンよりも長く、重みもあります。

接続
  • Bluetooth
  • Lightningオス端子
同封品
  • Lightningアダプタ
  • 予備のチップ
  • USB-C – Apple Pencilアダプタ(第10世代のiPadとのペアリングと充電に必要)
機能と特徴
  • ピクセルレベルの精密さ
    高精度で文字を書く・絵を描くことが可能
  • 低遅延
    軽快な反応でより自然な書き心地に
  • 傾き感知
    ペンの傾き角度を検知して描画の濃淡や太さを変えられる
  • 圧力感知
    ペン先に加える力の強さを検知して描画の濃淡や線の太さを変えられる

互換性

Apple Pencil(第1世代)に対応するiPadモデル
iPad第6〜10世代
mini第5世代
Air第3世代
Pro12.9インチ( 第1・2世代)
10.5インチ
9.7インチ
2024年5月 時点

現在(2024年5月)販売中のiPadでは、iPad (第10世代)に対応。今後は「無印iPadにのみ対応」という形になると思われますが、数年のうちにiPad無印でも非対応(事実上の廃盤)となる可能性もあります。

メリット・デメリット

出典:Apple
メリット
  • iPadに挿すだけでペアリングと充電ができる(USB-Cコネクタ搭載モデルは除く)
  • 充電器からも充電できる

Apple Pencil(第1世代)は、ペン上部のマグネット式キャップを取り外すとLightningオス端子があり、これをiPadに差し込むことでペアリング充電ができます。
また、Apple Pencil(第1世代)の同封物に「Lightningアダプタ(両方がLightningメス端子のアダプタ)」があり、これを利用することで充電器から充電することも可能です。

USB−Cコネクタ搭載のiPad(iPad 第10世代)の場合は、USB-CケーブルUSB-C – Apple Pencilアダプタ(同封品)を利用して充電&ペアリングを行います。この「USB-C – Apple Pencilアダプタ」は、Lightningメス端子+USB-Cメス端子のアダプタになります。

デメリット
  • 価格が高い
  • ペンが丸いため転がる
  • キャップを無くしがち
  • 最新のiPadで対応するのはiPad無印のみ
  • 最新のiPad無印はUSB-Cを搭載しているためLightning端子だと使い勝手が悪い
  • 数年後のiPad無印にも対応し続ける可能性は低い

Apple Pencil(第1世代)の価格は、1万6800円(税込)と非常に高額で、故障や紛失した場合の損失が大きいです。
また、デザイン面のデメリットとしては「ペンが転がってしまう」「キャップを紛失しやすい」の2点が挙げられます。ただ、Apple Pencilに取り付けるカバーやケースを使うことで、こういった問題は解決できます。

現行のiPadは全てUSB Type-Cコネクタ搭載。Lightning端子を搭載する Apple Pencil(第1世代)は、お役御免と言っていいでしょう。

Apple Pencil(USB-C)

出典:Apple

仕様・機能

サイズと重量
  • 長さ:155 mm
  • 直径:8.9 mm
  • 重量:20.5 g
接続
  • Bluetooth
  • USB-Cコネクタ(メス端子)
機能と特徴
  • ピクセルレベルの精密さ
    高精度で文字を書く・絵を描くことが可能
  • 低遅延
    軽快な反応でより自然な書き心地に
  • 傾き感知
    ペンの傾き角度を検知して描画の濃淡や太さを変えられる
  • マグネットでの取り付け
    iPadの側面に取り付けて収納できる
  • ホバー(ポイント機能)
    ペン先を画面に触れずに近づけるだけでカーソルが表示され操作や選択ができる

互換性

Apple Pencil(USB-C)に対応するiPadモデル
iPad第10世代
mini第6世代
Air第4・5世代
M2(11インチ・13インチ)
Pro11インチ(第1〜4世代)
12.9インチ(第3〜6世代)
M4(11インチ・13インチ)
2024年5月 時点

USB-Cコネクタ搭載のiPadには全て対応!

メリット・デメリット

メリット
  • Apple Pencilの中では最も安い
  • USB-Cコネクタ搭載のiPad全てに対応
    • 今後しばらくは発売される全てのiPadに対応する可能性が高い
  • iPadの側面にマグネットで取り付けて保管できる

これまで iPad の上位モデルと下位モデルで対応する Apple Pencil は別々になっていました。しかし、 Apple Pencil(USB-C)では、USB Type-Cコネクタ搭載のiPadに対応する仕様となりました。

そのため、今後しばらくの間は、新登場するiPadに全て対応してくれるはずです。とりあえず一本持っておけば長く使える Apple Pencil になると思います。

デメリット
  • 価格が高い
  • 圧力感知がない
  • ワイヤレス充電&ペアリングには対応していない
  • 充電にはUSB Type-Cケーブルが必須

マグネット取り付けの機能が追加されましたが、ワイヤレス充電とペアリングには対応していません。また、圧力感知がなくなるなど機能面が控えめとなっているため、価格はApple Pencilの中では最安値です。ただし、1万3800円(税込)と安くはないです。

Apple(アップル)
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Apple Pencil(第2世代)

出典:Apple

仕様・機能

サイズと重量
  • 長さ:166 mm
  • 直径:8.9 mm
  • 重量:20.7 g

一般的なボールペンなどと比べると少し長めです。

接続
  • Bluetooth
機能と特徴
  • ピクセルレベルの精密さ
    高精度で文字を書く・絵を描くことが可能
  • 低遅延
    軽快な反応でより自然な書き心地に
  • 傾き感知
    ペンの傾き角度を検知して描画の濃淡や太さを変えられる
  • 圧力感知
    ペン先に加える力の強さを検知して描画の濃淡や線の太さを変えられる
  • マグネットでの取り付け
    iPadの側面に取り付けて収納できる
  • ワイヤレス充電とペアリング
    iPadに取り付けるだけで充電とペアリングができる
  • ホバー(ポイント機能)
    ペン先を画面に触れずに近づけるだけでカーソルが表示され操作や選択ができる
  • ダブルタップ
    ペンの側面をダブルタップすることで、ツールや設定を瞬時に切り替えられる
  • 無料の刻印サービス

互換性

Apple Pencil(第2世代)に対応するiPadモデル
iPad
mini第6世代
Air第4・5世代
M2(11インチ・13インチ)
Pro11インチ(第1・2・3・4世代)
12.9インチ(第3・4・5・6世代)
M4(11インチ・13インチ)
2024年5月 時点

現在販売中のiPadでは mini(第6世代)Air (M2)Pro (M4) に対応(2024年5月時点)

メリット

メリット
  • ワイヤレスで充電・ペアリングができる
  • マグネットでiPadに装着可能
  • ダブルタップでツールを素早く切り替えできる
  • ペンが転がらない

Apple Pencil(第1世代・USB-C)との大きな違いは「ワイヤレス充電の有無」です。マグネット内蔵でiPadの側面に取り付けることができ、その状態で充電ペアリングが行われます。また、磁石で装着しやすいようにペンの一部が平らになっているため、ペンが転がってしまうこともありません。

イマイチな点

デメリット
  • 税込2万1800円とかなり高額
  • iPad無印には非対応
  • iPad以外からの充電手段がない

Apple Pencil(第1世代)や(USB-C)と比べさらに高額ですが、機能性やデザイン面での欠点はほとんどありません。iPadで本格的なデザインをする方などは必須になります。

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iPad対応スタイラスペン(サードパーティー製)

互換性

基本的には、Apple Pencilに対応するiPad全て2018年以降のiPadに対応します。

対応するiPadモデル
iPad第6・7・8・9・10世代
mini第5・6世代
Air第3・4・5世代
M2
Pro11インチ(第1・2・3・4世代)
12.9インチ(第3・4・5・6世代)
M4
2024年1月時点

また「全機種対応タイプ」の場合は、iPad以外にもスマホやパソコンでも利用可能です。

iPad専用タイプiPadにのみ対応
全機種対応タイプiPad以外にもiPhoneやAndroid・Windowsなど、ほぼ全てのスマホやタブレットに対応

メリット

メリット
  • 基本的にどのiPadでも利用可能
  • お手頃価格のものが多い
  • 文字を書く程度なら低価格帯でも問題なく使える
  • Apple Pencil(第2世代)と同様の機能が備わったものもある
  • 磁気吸着ワイヤレスとUSB-Cの2WAYで充電可能なものもある

どのiPadでも利用可能

現在(2024年5月)Apple Pencilは「第1世代・第2世代・USB-C・Pro」があり、それぞれ対応するiPadもバラバラです。
その点、サードパーティ製のスタイラスペンは、Apple Pencilに対応するiPad(2018年以降に発売されたiPad)であれば、基本的に全て対応する仕様になっています。

お手頃価格で手に入る

サードパーティー製品はピンからキリまでありますが、価格帯としては3000円程度のものが多いです。
スタイラスペンを利用していると「落下等での故障」や「紛失」ということが少なからずあるため、サードパーティ製のスタイラスペンは手を出しやすい価格かと思います。

文字を書くだけなら低価格帯でも問題なし

低価格帯のスタイラスペンであっても文字を書いたときの遅延はほとんど気になりません。また、文字を書く時に筆圧や傾き感知はあまり必要のない機能となります。そのため、ノートやメモを取る程度なら問題なく利用できます。

Apple Pencilと遜色ない機能が備わった製品も

現在(2023年1月)Apple Pencilと完全に同じ機能というサードパーティ製品はありませんが、以下のようなApple Pencilに近い機能を有するものもあります。

  • マグネットで取り付け
  • iPadからワイヤレスで充電
  • 傾きの感知
  • パームリジェクション(スタイラスペンで書いている時に、手指などが画面に触てもペン先のみを認識する機能)

デメリット

デメリット
  • 筆圧感知 には対応していない

筆圧感知には非対応

Apple Pencil 以外のスタイラスペンは、基本的に筆圧感知に非対応です。筆圧感知は文字を書く場合あまり必要ありませんが、描画する場合には割と重要な機能になります。そのため、iPadでデザインをする場合は、流石にApplePencil の方が優秀です。

まとめ

Apple Pencil(第1世代)がおすすめな人
  • iPad無印でイラストや絵を制作する
Apple Pencil(第2世代)がおすすめな人
  • Air・mini・Proシリーズを継続的に利用していく予定
  • Air・mini・Proでイラストや絵を制作する
Apple Pencil(USB-C)がおすすめな人
  • とりあえず一本Apple Pencilを持っておきたい
サードパーティ製品がおすすめな人
  • 価格を抑えたい
  • ノートやメモを取るだけ(デザインや絵を描いたりしない)

機能的には「Apple Pencil」が最適!

サードパーティ製品の中にも高機能で、Apple Pencilにかなり近いものもありますが、機能的にはApple Pencilがベストな選択

使い方次第ではサードパーティ製品がおすすめ!

iPadにはApple Pencilが最適ですが、やはりコスト面を考えるとサードパーティ製品の選択もOK。もちろん機能はApple Pencilには及びませんが、使い方次第ではかなりおすすめな場合も。

特にノートやメモを取るだけであれば、筆圧の感知などの機能も重要度が低く、サードパーティ製品でもApple Pencilとの差は感じにくい

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