Xiaomiから発売された「Redmi Pad」は、どのような端末なのか?
ざっくり言うと、
- スリムベゼルで軽量薄型のスタイリッシュなデザイン
- 性能はミドルレンジ帯ながら、低価格でコスパは良い
- 画質やサウンドシステムもなかなか良い
といった特徴を持つAndroidタブレットになります。
目次
Xiaomi(シャオミ)とは
Xiaomi(シャオミ)は、スマートフォン、タブレット、ノートパソコン、スマートウォッチ、その他スマート家電などを提供する中国の電子機器メーカーで、モバイル機種のシェア率では、Appleやサムスンに次ぐ世界3位にランインしています。
ただ、日本でのシェア率はそれほど高くありません。
日本のモバイル機器市場では、iPhoneの人気が高くiOS端末のシェア率が約60%、残りの約40%程度がAndroid端末と言われています。Android端末では、Galaxy(Samsung)やPixel(Google)、国内メーカーのXperia(SONY)やAQUOS(SHARP)などの人気が高くなっています。
Xiaomiではモバイル端末を3シリーズ展開している
Xiaomiのモバイル端末には「Xiaomi」「Redmi」「POCO」の3つのシリーズがあります。
Xiaomi | ハイエンド・フラグシップモデルのシリーズ |
---|---|
Redmi | エントリーモデル〜ミドルレンジモデルの低価格帯シリーズ |
POCO | 「最高水準の性能+少なめの機能」でコスパに優れたシリーズ |
スペック | |||||
---|---|---|---|---|---|
低 | 中 | 高 | |||
Xiaomi | |||||
POCO | |||||
Redmi |
Xiaomiのタブレット端末で、現在(2023年6月)販売中なのは「Xiaomi Pad 5」と「Redmi Pad」の2種類のみです。
Redmi Padのスペック詳細
Redmi Pad | |
---|---|
発売時期 | 2022年10月 |
画面サイズ | 10.61 インチ |
本体サイズ 高さ×幅×厚さ | 250.38mm 157.98mm 7.05mm |
重量 | 445g |
カラー | グラファイトグレー ムーンライトシルバー ミントグリーン |
OS | MIUI 13 for Pad (based on Android 12) |
チップセット | MediaTek Helio G99 |
メモリ(RAM) | 3GB/4GB |
ストレージ(ROM) | 64GB/128GB |
SDカード | 対応 |
ディスプレイ | 液晶 |
パネル | IPS方式 |
解像度 | 2000×1200 |
アスペクト比 | 5:3 |
画素密度 | 約220ppi |
色深度 | 10bit(30bit) 約10億7000万色 |
色域 | – (sRGB100%相当?) |
輝度 | 400nits |
リフレッシュレート | 90Hz |
背面カメラ | 約800万画素 |
フロントカメラ | 約800万画素 |
サウンドシステム | クアッドステレオスピーカー (Dolby Atmosに対応) |
バッテリー | 8,000mAh(約29.6Wh) 最大18Wの急速充電 |
Wi-Fi 6 | 非対応 |
Bluetooth | 5.3 |
コネクタ | USB TypeーC |
生体認証 | 顔認証 |
価格(税込) | 39,800円〜 |
サイズと重量
画面サイズ | 10.61 インチ |
---|---|
本体サイズ 高さ×幅×厚み | 250.38 mm 157.98 mm 7.05 mm |
重量 | 445g |
カラーバリエーション
- グラファイトグレー
- ムーンライトシルバー
- ミントグリーン
の3色から選択できる。
OS
OSは「MIUI 13 for pad based on Android 12」を搭載。
「MIUI(ミーユーアイ)」は、XiaomiがAndroidをベースに開発したカスタムUIで、Xiaomi独自のデザインや機能を提供しています。
ベースはAndroidなので、もちろんAndroidアプリを使いますし、基本的な部分ではAndroidと変わらずに利用できます。
UIは「ユーザー」と「コンピュータ」のやり取りを支援し、ユーザーがデバイスやアプリを直感的・効果的に操作できるように設計される重要な要素です。
UI(ユーザーインターフェイス)の具体例
- ホーム画面
- 通知パネル
- 設定画面
- カメラアプリ
- 通話アプリ
チップセット(SoC)
チップセットはMediaTekの「Helio G99」を搭載しています。
「Helio G99」はミドルレンジのチップセットになります。
そのため、ブラウジングや動画視聴などは特に問題なく利用できるものの、ハイクオリティーな3Dのゲームなどでは動作が重くなる可能性があります。
メモリ(RAM)とストレージ(ROM)
メモリ(RAM) | 3GB/4GB |
---|---|
ストレージ(ROM) | 64GB/128GB |
Redmi Padには、以下の2つのモデルがあります。
- 3GB+64GBモデル
- 4GB+128GBモデル
ディスプレイ
ディスプレイ | 液晶 |
---|---|
パネル | IPS方式 |
画面サイズ | 10.61インチ |
解像度 | 2000×1200 |
画素密度 | 約220ppi |
アスペクト比 | 5:3 |
色深度 | 10bit(30bit)約10億7000万色表示 |
色域 | – おそらくsRGB100%程度と思われる |
輝度 | 400nits |
リフレッシュレート | 最大90Hz |
ディスプレイ解像度とは、画面に表示できるピクセルの数(画素数)を示す指標で、一般的には「横×縦」のピクセル数で表されます。
代表的なディスプレイ解像度として、以下のようなものがあります。
画素密度(ppi)はスマホやタブレットなど小型ディスプレイの画質評価によく使われます。ppiとはPixels Per Inchの略で、1インチあたりの画素数を表しています。
《画素密度(ppi)の求め方》
ディスプレイのアスペクト比とは、画面の横幅と縦幅の比率のことを指します。
代表的な比率としては、以下のようなものがあります。
ディスプレイの色深度は、そのディスプレイで表現できる色の数を表しており、色深度が高ければ「より滑らかなグラデーション」や「細かい色の変化」を表現できます。
基本的には「約1670万色表示」か「約10億色表示」のどちらかになります。
色深度 | 表示できる色の数 |
---|---|
8bit(24bit) | 1677万7210色 |
10bit(30bit) | 10億7374万1824色 |
ちなみに、「8bit=28=256色」「10bit=210=1024色」であるのに、「8bit(約1677万色)」や「10bit(約10億色)」と表記される場合がありますが、これはおそらく「3つのカラーチャンネル(赤,緑,青)が、それぞれ8bitずつもしくは10bitずつ色を表現できる」という意味を含んでいるためです。
つまり、
- 8bit表記の場合
- 10bit表記の場合
ということになります。
ディスプレイの色域は、そのディスプレイで再現できる色の範囲のことを指します。
色の再現範囲を示す指標として、代表的なものは以下になります。
「Adobe RGB・NTSC・Display P3・DCI-P3」では、色の再現できる範囲が「sRGB」に比べ25〜30%程度広くなっており、より鮮やかなディスプレイ表示が可能です。
輝度とは、光の明るさを表す物理量。ディスプレイの輝度を表す場合の単位はnits(ニト)が一般的です。
リフレッシュレートとは、ディスプレイが1秒間に表示できる画像の更新回数を示す指標で、単位をヘルツ(Hz)で表します。例えばリフレッシュレートが60Hzの場合は、1秒間で最大60回更新されていることになります。
リフレッシュレートが高いほど、バッテリー消費は激しくなりますが「画面のスクロールが滑らかになる」「タッチペンを使ったときの遅延が少なる」など画面の動きは滑らかになります。
ディスプレイの仕様は、ミドルレンジ帯のタブレット端末としてはまずまずの無難な仕様になっていると言えます。
少しいい点を挙げるなら、
この2つは、ミドルレンジ帯の端末ながらいい仕様だと思います。
カメラ
背面カメラ | 800万画素 |
---|---|
フロントカメラ | 800万画素 |
一般的に、タブレット端末のカメラは「利用機会が少ない」ということもあってか、ハイスペックなものは搭載されない傾向があります。
「Redmi Pad」においても同様で、必要最低限のものが搭載されていると言ったところです。
バッテリーとコネクタ
バッテリー容量 | 8,000mAh(約29.6Wh) 最大18Wの急速充電 |
---|---|
コネクタ | USB Type-C |
26時間連続の読書、21時間連続で動画再生、12時間連続のゲームプレイが期待できる。
その他
サウンドシステム | クアッドステレオスピーカー (Dolby Atmos対応) |
---|---|
生体認証 | 顔認証 |
Wi-Fi 6 | 非対応 |
Bluetooth | 5.3 |
付属品と関連アクセサリー
- 22.5w急速充電器
- USB Type-C ケーブル
- SD 取り出しツール
- クイックスタートガイド
- 保証カード
- フリップケース Redmi Pad用
- ガラスフィルム Redmi Pad用
価格
モデル | 価格 |
---|---|
3GB+64GB | 3万9800円 |
4GB+128GB | 4万4800円 |
Xiaomiの製品は、結構な頻度でセールが行われるので、安くなったタイミングでの購入がおすすめです。
ライバル機種は「OPPO Pad Air」
「Redmi Pad」と同時期に発売されたミドルレンジ帯のタブレット端末には、「OPPO Pad Air」や「iPad (第10世代)」もあります。
スペックや価格的に1番のライバル機種は「OPPO Pad Air」になってくると思います。
Redmi Pad | OPPO Pad Air | iPad 10th | |
---|---|---|---|
発売時期 | 2022年10月 | 2022年9月 | 2022年10月 |
画面サイズ | 10.61 インチ | 10.3インチ | 10.9インチ |
本体サイズ 高さ×幅×厚さ | 250.38mm 157.98mm 7.05mm | 245.1mm 154.8mm 6.9mm | 248.6mm 179.5mm 7mm |
重量 | 445g | 440g | 477g〜 |
カラー | グラファイトグレー ムーンライトシルバー ミントグリーン | ナイトグレー | シルバー ピンク ブルー イエロー |
OS | MIUI 13 for Pad | ColorOS 12 | iPadOS 16 |
based on Android 12 | |||
チップセット | MediaTek Helio G99 | Snapdragon680 | A14 Bionic |
メモリ | 3GB/4GB | 4GB(+3GB) ※ROMの一部を使用してRAMを拡張できる | 4GB |
ストレージ | 64GB/128GB | 64GB | 64GB/256GB |
SDカード | 対応 | 非対応 | |
ディスプレイ | 液晶 | ||
パネル | IPS方式 | ||
解像度 | 2000×1200 | 1640×2360 | |
画素密度 | 約220ppi | 約227ppi | 約264ppi |
色深度 | 10bit(30bit) 約10億7000万色 | 8bit(24bit) 約1667万色 | |
色域 | – (sRGB100%相当?) | NTSC 71% (sRGB100%相当) | sRGBをサポート |
輝度 | 400nits | 360nits | 500nits |
リフレッシュレート | 90Hz | 60Hz | |
背面カメラ | 約800万画素 | 1200万画素 (f値1.8) | |
フロントカメラ | 約800万画素 | 約500万画素 | 1200万画素 (f値2.4/視野角122°) |
サウンドシステム | クアッドステレオスピーカー (Dolby Atmosに対応) | ステレオ(横向き) | |
バッテリー | 8,000mAh (約29.6Wh) | 7100mAh (27.47Wh) | 約7730mAh (28.6Wh) |
最大18W 高速充電 | |||
Wi-Fi 6 | 非対応 | ||
Bluetooth | 5.3 | 5.1 | 5.2 |
コネクタ | USB TypeーC | ||
生体認証 | 顔認証 | 指紋認証 | |
価格(税込) | 39,800円〜 | 37,800円 | 68,800円〜 |
ほぼ同じスペックだが差別化ポイントもある
「Redmi Pad」と「OPPO Pad Air」のスペックはかなり類似しているものの、差別化ポイントはいくつかあります。
- カラーバリエーション
- OS
- チップセット(SoC)
- メモリ(RAM)とストレージ(ROM)
- ディスプレイ
- 同封品
まとめ
「Redmi Pad」は軽量・薄型でスリムベゼルを採用するなど、高級感のあるデザインになっています。
スペック的にはミドルレンジの端末になるため、基本的には
など比較的ライトな使い方が最適です。
価格は3万9800円〜で、ディスプレイ仕様なども考慮すると、コスパはなかなか良いと思います。
画素密度(ppi)が高い
↓
1インチあたりの画素数が多い
↓
より細やかで鮮明な表示ができる