高性能&コスパ良好Androidタブレット「Xiaomi Pad 6」が発売開始!

出典:Xiaomi 公式

発売日

2023年7月27日

前モデル(Xiaomi Pad 5)の発売が2021年10月21日なので、「Xiaomi Padシリーズ」としては約2年ぶりの新モデルとなります。

Xiaomiのタブレット端末には2つのシリーズがある

Xiaomi製タブレット(日本で発売されたモデル)
  • Xiaomi Pad 5(2021年10月21日〜)
  • Redmi Pad(2022年10月28日〜)
  • Xiaomi Pad 6(2023年7月27日〜)NEW

Xiaomiのタブレット端末は「Xiaomi」と「Redmi」という2つのシリーズに分かれており、「Xiaomi」は高性能なハイエンド端末のシリーズで、「Redmi」は低価格帯端末のシリーズになります。

スペック

画面サイズ11インチ
本体サイズ高さ:253.95 mm
幅:165.18 mm
厚さ:6.51 mm
重量490g
カラーグラビティグレー
シャンパンゴールド
ミントブルー
OSMIUI 14 for Pad (Android13ベース)
チップセット(SoC)Snapdragon870
メモリ(RAM)6GB/8GB
ストレージ(ROM)128GB
SDカード挿入口は無し
ディスプレイパネル液晶(IPS方式)
解像度2880×1800
画素密度309ppi
色深度10bit(30bit)
約10億7000万色
色域DCI-P3をサポート
輝度550nits
リフレッシュレート最大144Hz(7段階の可変)
背面カメラ約13MP
フロントカメラ8MP
バッテリー容量8840mAh
急速充電最大33W
PD3.0やQC4に対応
コネクタUSB Type C (USB3.2 Gen1)
サウンドシステムクアッドステレオスピーカー(Dolby Atmos 対応)
生体認証顔認証
Wi-Fi 6対応
BluetoothVer. 5.2
AAC/LDAC/LHDC3.0 対応

サイズと重量

画面サイズ11インチ
本体サイズ高さ:253.95 mm
幅:165.18 mm
厚さ:6.51 mm
重量490 g

厚さが6.51 mmとタブレット端末ではかなり薄い部類で、重さも軽量です。

カラーバリエーション

出典:Xiaomi 公式

色のラインナップは全3種類。

  • グラビティグレー
  • ミントブルー
  • シャンパンゴールド

OS

OSは、Andoroid13をベースにXiaomi独自のカスタムが施された「MIUI 14」を搭載。

チップセット(SoC)

チップセット(SoC)は「Snapdragon870」を搭載。

「Snapdragon870」は非常に高性能なチップセットで、「ゲーム」や「4K動画の編集」など高い負荷のかかる作業でもサクサク動作します

「Snapdragon」の性能を大まかに分けると、以下のようになります。

Snapdragon性能
800番台/8ハイエンド
700番台/7ミドルハイ〜ミドル
600番台/6ミドル〜ミドルロー
400番台/4ローエンド

メモリ(RAM)とストレージ(ROM)

Xiaomi Pad 6では、

  • 6GB+128GB
  • 8GB+128GB

の2つのモデルが用意されています。

ディスプレイ

画面サイズ11インチ
ディスプレイ液晶
解像度2880×1800
画素密度309ppi
色深度10bit(30bit)
約10億7000万色
色域DCI-P3 対応
リフレッシュレート最大144Hz( 7段階の可変)
輝度550nits
その他ゴリラガラス3
テュフ ラインランドの低ブルーライト認証
Dolby Vision 対応

画面サイズ11インチ解像度2880×1800で、画素密度309ppiと他タブレット端末と比べてもかなり高精細なディスプレイと言えます。

ディスプレイの解像度は、画面に表示できるピクセルの数を示す指標で、「横×縦」のピクセル数で表されます。代表的なものとしては以下のようなものがあります。

  • FHD:1920×1080
  • WUXGA:1920×1200
  • WQHD :2560×1440
  • WQXGA:2560×1600
  • 4K:3840×2160
  • 8K:7680×4320

画素密度(ppi)は[Pixels Per Inch]の略で、1インチあたりの画素数のことを指します。よくスマホやタブレットなどの小型ディスプレイの画質評価に使われており、この値が高いほど細やかで鮮明なディスプレイ表示が可能です。

〈画素密度(ppi)の求め方〉
  • √(縦ピクセル2+ 横ピクセル2) ÷ 画面サイズ

また、色深度(ディスプレイで表示できる色数)は約10億7000万色で、「より滑らかなグラデーション」や「細かい色の変化」を表現することが可能です。

ディスプレイの色深度は、そのディスプレイで表現できる色の数を表しており、色深度が高ければ「より滑らかなグラデーション」や「細かい色の変化」を表現できます。

基本的には「約1670万色表示」か「約10億色表示」のどちらかになります。

色深度表示できる色の数
8bit(24bit)1677万7210色
10bit(30bit)10億7374万1824色

ちなみに、「8bit=28=256色」「10bit=210=1024色」であるのに、「8bit(約1677万色)」や「10bit(約10億色)」と表記される場合がありますが、これはおそらく「3つのカラーチャンネル(赤,緑,青)が、それぞれ8bitずつもしくは10bitずつ色を表現できるという意味を含んでいるためです。

つまり、

  • 8bit表記の場合
    • 赤:256色×緑:256色×青:256色」で合計1677万7210色
  • 10bit表記の場合
    • 赤:1024色×緑:1024色×青:1024色」で合計10億7374万1824色

ということになります。

色域(そのディスプレイで再現できる色の範囲)は、DCI-P3をサポート、ハイエンド端末と変わらない仕様となっています。

ディスプレイの色域は、そのディスプレイで再現できる色の範囲を指します。

色の再現範囲を示す指標としては、

  • sRGB
    • デジタル画像の標準的な色域のひとつ
  • Adobe RGB
    • 写真やグラフィックデザインなどの分野で使用される色空間。
  • NTSC
    • アメリカのテレビ放送規格。
  • Display P3
    • Appleが開発した色域で、Adobe RGBに近い色域を持っている。
  • DCI-P3
    • デジタルシネマ向けにアメリカの映画制作業界団体が策定した色域。

などがあります。「Adobe RGBNTSCDisplay P3DCI-P3」では、色の再現できる範囲が「sRGB」に比べ30%程度広くなっており、より鮮やかなディスプレイ表示が可能です。

リフレッシュレートは最大144Hzで、全7段階から設定可能です。ハイエンド端末でも最大120Hzまでという場合が多いので、こちらも高仕様と言えます。

リフレッシュレートとは、ディスプレイが1秒間に表示できる画像の更新回数を示す指標で、単位をヘルツ(Hz)で表します。例えばリフレッシュレートが60Hzの場合は、1秒間で最大60回更新されていることになります。

リフレッシュレートが高いほど、バッテリー消費は激しくなりますが「画面のスクロールが滑らかになる」「タッチペンを使ったときの遅延が少なる」など画面の動きは滑らかになります。

カメラ

出典:Xiaomi 公式
背面カメラ約1300万画素(F値2.2)4K/30fps
1080p/30|60fps
720p/30fps
フロントカメラ800万画素(F値2.2)1080p/30fps
720p/30fps

スマホと比べてタブレット端末のカメラは需要が少ないためか、「Xiaomi Pad 6」ではカメラにそこまで力を入れていない印象を受けます。

バッテリーとコネクタ

バッテリー容量8840mAh
急速充電最大33W(PD3.0やQC4に対応)
コネクタUSB Type-C
(USB 3.2 Gen1規格[最大転送速度5Gbps])

バッテリー容量は8840mAhと大容量で、「連続待機時間:26.9日」「音楽連続再生:65時間」「動画連続再生:16 時間」「読書モード時:23 時間」が期待できます。

また、最大33Wの急速充電に対応しており、99分間で100%充電が可能です。

その他

コネクタUSB Type C (USB3.2 Gen1)
サウンドシステムクアッドステレオスピーカー
(Dolby Atmos 対応)
生体認証顔認証
Wi-Fi 6対応
BluetoothVer. 5.2
AAC/LDAC/LHDC3.0 対応

付属品と関連アクセサリ

付属品
  • USB Type-Cケーブル
  • クイックスターガイド
  • 保証カード
関連アクセサリ
  • Xiaomi スマートペン(第2世代)
  • Xiaomi Pad 6 キーボード
  • Xiaomi Pad 6 フリップケース

価格

本体価格6GB+128GBモデル4万9800円
8GB+128GBモデル5万9800円
関連アクセサリXiaomi スマートペン(第2世代)1万4800円
Xiaomi Pad 6 キーボード1万3800円
Xiaomi Pad 6 フリップケース3980円

※「先着順・数量限定」ではあるものの、7/27~8/13まで「Xiaomi Pad 6ガラスフィルム」もらえます。

前モデル「Xiaomi Pad 5」から変わった点は?

Xiaomi Pad 5Xiaomi Pad 6
発売2021年10月21日〜2023年7月27日〜
画面サイズ11インチ
本体サイズ
高さ×幅×厚さ
254.69 mm
166.25 mm
6.85 mm
253.95 mm
165.18 mm
6.51 mm
重量511g490g
カラーコズミックグレー
パールホワイト
グラビティグレー
シャンパンゴールド
ミントブルー
OSMIUI 12.5 for Pad(Android11ベース)MIUI 14 for Pad (Android13ベース)
チップセット(SoC)Snapdragon860Snapdragon870
メモリ(RAM)6GB6GB/8GB
ストレージ(ROM)128GB/256GB128GB
ディスプレイパネル液晶
解像度2560×16002880×1800
画素密度275ppi309ppi
色深度24bit(約10億7000万色)
色域DCI-P3をサポート
輝度500nits550nits
リフレッシュレート最大120Hz最大144Hz(7段階の可変)
背面カメラ1300万画素
フロントカメラ800万画素
バッテリー容量8720mAh8840mAh
急速充電最大33W
コネクタUSB Type C
サウンドシステムクアッドステレオスピーカー
(Dolby Atmos 対応)
生体認証顔認証
Wi-Fi 6非対応対応
Bluetooth5.05.2
価格(税込)4万3780円〜
(円安による価格改定後:5万9800円〜)
4万9800円〜

「Xiaomi Pad 5」と「Xiaomi Pad 6」で大きく変わった点は以下になります。

  • バッテリー容量は減らさずに、より薄型で軽量になった
  • チップセットが強化
  • ディスプレイがより高精細になった
  • 輝度とリフレッシュレートの最大値が強化

アップグレードされている点は多いのに価格が抑えられていて、コスパはかなりいいと思います。

iPadシリーズとの比較

無印Xiaomi Pad 6AirPro
重量・厚さ
性能
ディスプレイ
カメラ
価格×

iPad(第9世代)やiPad(第10世代)との比較

「Xiaomi Pad 6」と同じ価格帯のiPad(2023/7時点で販売中)としては、

  • iPad (第9世代)
  • iPad(第10世代)

になります。

Xiaomi Pad 6iPad(9世代)iPad(10世代)
発売2023/72021/92022/10
画面サイズ11インチ10.2インチ10.9インチ
本体サイズ
高さ×幅×厚さ
253.95 mm250.6 mm248.6 mm
165.18 mm174.1 mm179.5 mm
6.51 mm7.5 mm7 mm
重量490g487g477g
カラーグラビティグレー
シャンパンゴールド
ミントブルー
スペースグレー
シルバー
シルバー
ピンク
ブルー
イエロー
OSMIUI 14 for Pad (Android13ベース)iPad OS
チップセット(SoC)Snapdragon870A13 BionicA14 Bionic
メモリ(RAM)6GB/8GB3GB4GB
ストレージ(ROM)128GB
SDカード挿入口は無し
64GB/256GB
ディスプレイパネル液晶(IPS方式)
解像度2880×18002160×16202360×1640
画素密度309ppi約264ppi
色深度10bit[30bit]
約10億7000万色
8bit[24bit]
約1677万色表示
色域DCI-P3をサポートsRGBをサポート
輝度550 nits500 nits
リフレッシュレート最大144Hz(7段階の可変)最大60Hz
背面カメラ約1300万画素800万画素1200万画素
フロントカメラ800万画素1200万画素超広角カメラ
バッテリー容量8840mAh
急速充電最大33W
PD3.0やQC4に対応
PD対応
コネクタUSB Type C (USB3.2 Gen1)LightningUSB Type-C(USB2.0)
サウンドシステムクアッドステレオスピーカー(Dolby Atmos 対応)2スピーカー
ステレオ (縦向き)
2スピーカー
ステレオ(横向き)
生体認証顔認証指紋認証[ホームボタン]指紋認証[トップボタン]
Wi-Fi 6対応非対応対応
5Gセルラーモデル自体がない非対応対応
BluetoothVer. 5.2
AAC/LDAC/LHDC3.0 対応
4.25.2
価格(税込)4万9800円〜6万8800円〜

性能はどちらも優秀!

端末の性能は、チップセット[SoC]の能力と、それを活かすためのメモリ[RAM]容量で決まります。

チップセットの能力は、iPadがApple独自のOS・チップセット搭載なので、具体的な比較が難しいです。ただ、「Xiaomi Pad 6」も「iPadシリーズ」いずれもハイエンドな端末で、高い負荷のかかる作業でも問題なく処理できます。

メモリ[RAM]容量は、大容量であるほどチップセットのパフォーマンスが向上します。しかしながら、OSが異なればメモリ使用量も異なり、AndoroidではOSの仕様上、iOS(iPad OS)よりもメモリを多く使用します。そのため単純な比較ができませんが、目安としては「Androidのメモリ量=iOSのメモリ量+2GB程度」という感じです。

ディスプレイはXiaomi Pad 6」が圧倒的!

同価格帯であるものの、「Xiaomi Pad 6」のディスプレイ仕様は圧倒的で、より精細で鮮明な高画質ディスプレイになっています。

動画や映画など映像を楽しみたいのであれば、間違いなくiPadよりもオススメです!

「Air」や「Pro」シリーズとの比較

Xiaomi Pad 6Air(第5世代)Pro11インチ(第4世代)
発売2023/72022/32022/10
画面サイズ11インチ10.9インチ11インチ
本体サイズ
高さ×幅×厚さ
253.95 mm247.6 mm
165.18 mm178.5 mm
6.51 mm6.1 mm5.9 mm
重量490g461g466g
カラーグラビティグレー
シャンパンゴールド
ミントブルー
スペースグレイ
スターライト
ピンク
パープル
ブルー
スペースグレイ
シルバー
OSMIUI 14 for Pad (Android13ベース)iPad OS
チップセット(SoC)Snapdragon870M1M2
メモリ(RAM)6GB/8GB8GB8GB/16GB
ストレージ(ROM)128GB
SDカード挿入口は無し
64GB/256GB12GB〜2TB
ディスプレイパネル液晶(IPS方式)
解像度2880×18002360×16402388×1668
画素密度309ppi約264ppi約265ppi
色深度10bit[30bit]
約10億7000万色
8bit[24bit]
約1677万色表示
色域DCI-P3をサポートDsiplay P3をサポート
輝度550 nits500 nits600 nits
リフレッシュレート最大144Hz(7段階の可変)最大60Hz最大120Hz
背面カメラ約1300万画素1200万画素広角カメラ
1000万画素超広角カメラ(125°)
フロントカメラ800万画素1200万画素超広角カメラ(122°)
バッテリー容量8840mAh
急速充電最大33W
PD3.0やQC4に対応
PD対応
コネクタUSB Type C
(USB3.2 Gen1)
USB Type C
(USB3.2 Gen2)
USB Type-C
(Thunderbolt/USB4)
サウンドシステムクアッドステレオスピーカー2スピーカー
ステレオ (横向き)
クアッドステレオスピーカー
生体認証顔認証指紋認証[トップボタン]顔認証
Wi-Fi 6対応
5Gセルラーモデル自体がない対応
Bluetooth5.25.05.3
価格(税込)4万9800円〜8万4800円〜11万7800円〜

総合的には、iPadの上位モデルの方が優秀

「Air・Pro」のより良い点としては、以下になります。

  • サイズ重量(より軽量で薄型)
  • 性能(ベンチマークスコア的にもより高性能と言える)
  • カメラ(特にフロントカメラはビデオ通話・ビデオ会議に最適)
  • USB規格(より高速なデータ転送が可能)

性能・仕様・機能など総合的に判断すると、「Air・Pro」の完成度はかなり高く、価格がより高いのも納得です。

「Xiaomi Pad 6」のディスプレイと価格は魅力!

総合力では負けているかもしれませんが、ディスプレイの仕様は「Air・Pro」以上です。

また、高画質なディスプレイ表示ができ、性能もAirやProとまではいかないものの高性能であるのに、価格がかなり抑えられている点は非常に魅力的と言えます。

「Xiaomi Pad 6」の評価

いい点

「Xiaomi Pad 6」は、高性能かつ価格も抑えらて、かなり完成度の高い端末です。

特にいい点をあげるとすると、

  • 高性能なチップセット
  • 高画質なディスプレイ表示
  • コスパ

この3つでしょう。

「Snapdragon870」は少し古いとは言え、まだまだ最上級のチップセットで、動画視聴やブラウジングなどの軽い作業はもちろんのこと、重たいゲームもサクサク動作するパワーを持っています。

また、ディスプレイに至っては、他のハイエンド端末以上と言っても過言ではありません。

この2つの仕様だけでも本体価格が6~7万程度になりそうですが、なんと4万9800円〜でコスパはかなり良いと言わざるを得ません。

イマイチな点

  • セルラーモデルがない
  • ストレージ容量(ROM)が128GBのみ
  • SDカードの挿入ができない
  • カメラの性能は控えめ

などは、一部ユーザーにとって少し残念な点と言えるでしょう。

ですが実際のところ、タブレット端末では「セルラーモデル」「大容量ストレージ」「カメラ機能」というのは需要の少ない部分になります。そのためイマイチな点と言うよりは、無駄な部分をしっかりコストカットしていると考える方が良いかもしれません。

まとめ

「Xiaomi Pad 6」は、「性能」と「ディスプレイ表示の綺麗さ」「価格」が魅力的なタブレット端末です。

非常に高性能で動画視聴やブラウジングはもちろん、原神や荒野行動などの高負荷がかかるゲームもサクサク動作します。また、ディスプレイ表示は高精細・高画質で、数あるタブレット端末の中でも最上位クラスとなっています。

とにかくコスパが良く、ハイエンドモデルでありながら価格が5万円以下で購入できるため、タブレット持っていない人〜買い替えを検討している人まで、幅広い層にオススメできる端末です!