iPad Airシリーズにも大画面サイズが登場！
これまで大型サイズのiPadの選択肢は「Proシリーズ」のみでしたが、これを機会に大型サイズのiPadの需要も増えそうです。
では早速「Air (M2)」の詳細を見ていきたいと思います。
目次
世代表記の変更について
旧モデルのAirシリーズ（第1〜5世代）では「〇〇世代」という形式でモデルを区別していました。しかし、今回登場した新型モデル「Air (M2)」では、搭載されているチップセットの名称を表記するという形式に変更となっています。
スペック一覧
| iPad Air（M2） | 11インチ | 13インチ |
|---|---|---|
| 発売日 | 2024年5月15日 | |
| 価格 | 9万8800円〜 | 12万8800円〜 |
| 付属品 | 20W USB−C 電源アダプタ USB−C 充電ケーブル | |
| デザイン | ||
| 長辺 | 247.6mm | 280.6mm |
| 短辺 | 178.5mm | 214.9mm |
| 厚さ | 6.1mm | |
| 重量（Wi-Fi/セルラー） | 462g/462g | 617g/618g |
| 本体カラー | ブルー、パープル、スターライト、スペースグレイ | |
| システム | ||
| OS | iPadOS 17 (初期) | |
| チップセット | Apple M2 8コアCPU（4つの高性能コア＋4つの高効率コア） 9コアGPU 16コアNeural Engine 100GB/sのメモリ帯域幅 | |
| メモリ | 8GB | |
| ストレージ | 128GB/256GB/512GB/1TB | |
| ディスプレイ | ||
| パネル | IPS液晶 | |
| 画面サイズ | 10.86インチ | 12.9インチ |
| 解像度 | 2360×1640 | 2732×2048 |
| 画素密度 | 264ppi | |
| アスペクト比 | 約 4：3 | |
| 色深度 | 8bit（約1670万色） | |
| 色域 | Display P3 （高色域） | |
| コントラスト比 | − | |
| 輝度 | 500ニト | 600ニト |
| リフレッシュレート | 60Hz | |
| タッチサンプリングレート | − | |
| その他 | True Tone 耐指紋性撥油コーティング フルラミネーション Apple Pencilのホバー | |
| カメラ | ||
| リアカメラ | 【広角カメラ】 解像度：1200万画素 絞り値：F1.8 オートフォーカス：Focus Pixels レンズ構成：5Pレンズ | |
| フロントカメラ | 【超広角フロントカメラ（横向き）】 解像度：1200万画素 絞り値：F2.0 | |
| オーディオシステム | ||
| スピーカー | ステレオスピーカー(横向き) | ステレオスピーカー(横向き) ※2倍の低音 |
| マイク | デュアルマイク | |
| バッテリー・充電 | ||
| バッテリー容量 | 28.93Wh | 36.59Wh |
| 急速充電 | PD対応 | |
| 充電時間 | − | |
| 接続・通信 | ||
| SIM | eSIMのみ対応（物理SIMには非対応） | |
| コネクタ | USB Type-C（USB 3.2 Gen2） | |
| Wi-Fi | Wi-Fi 6E 対応 | |
| Bluetooth | 5.3 | |
| その他の機能・仕様 | ||
| 生体認証 | Touch ID（トップボタンでの指紋認証） | |
| 防塵防水 | − | |
11インチモデルと13インチモデルで内部仕様やパフォーマンスは基本的に同じですが、13インチの方が少し高輝度で、スピーカーの音質が優れています。
デザイン
| 11インチ | 13インチ | |
|---|---|---|
| 画面サイズ | 約11インチ(10.86インチ) | 約13インチ(12.9インチ) |
| 長辺 | 247.6mm | 280.6mm |
| 短辺 | 178.5mm | 214.9mm |
| 厚さ | 6.1mm | |
| 重量 | 462g | 617g/618g |
| 本体カラー | ブルー、パープル、スターライト、スペースグレイ | |
Airシリーズでは初となる2サイズでの販売。11インチAir (M2)は、Air5/Air4/iPad(第10世代)と同じ10.86インチサイズ。13インチAir (M2)の方は、12.9インチiPad Proシリーズと同じ12.9インチサイズになります。
本体は非常に薄型軽量。本体色はブルー・パープル・スターライト・スペースグレイの4色で、ブルーやパープルは従来よりも淡い色合いになっています。
システム
| OS | iPadOS 17 |
|---|---|
| チップセット(SoC) | Apple M2 8コアCPU（4つの高性能コア＋4つの高効率コア） 9コアGPU 16コアNeural Engine 100GB/sのメモリ帯域幅 |
| メモリ(RAM) | 8GB |
| ストレージ(ROM) | 128GB、256GB、512GB、1TB |
OS
iPadOS 17
「iPadOS 17」がプリインストールされていますが、2024年9月17日に「iPadOS 18」が登場。アップデートすることで利用可能です。
チップセット(SoC)
Apple M2
Apple M2は、2022年のiPad Proシリーズ［11インチiPad Pro(第4世代)/12.9インチiPad Pro(第6世代)］にも搭載されているチップセットです。旧モデル搭載の「Apple M1」と比較して、CPUは15%高速化され、GPU性能は25％向上しました。さらに、メモリ帯域幅は50%広くなったことで、全体的なグラフィック性能も向上しています。
特に動画編集、デザイン、ゲーム、機械学習などの用途において優れたパフォーマンスを発揮。4K動画の編集や高解像度のグラフィックデザイン、高いグラフィック性能を必要とするゲームも非常にスムーズに動作します。
メモリ(RAM)
8GB
メモリ容量は、旧モデルと同じで8GBのみの選択肢です。
一般的に、Appleのデバイスはメモリ管理が効率的で、アプリの最適化も進んでいるため、8GBのRAMでもスムーズなパフォーマンスを発揮します。
ストレージ(ROM)
128GB/256GB/512GB/1TB
従来の構成「64GB/256GB」を刷新。
最低容量が128GBに引き上げられたことで、これまで「64GBでは不足、256GBでは過剰」と感じていたユーザーにも選択肢が広がりました。
さらに、256GB以上の大容量モデル「512GB・1TB」も登場したことで、容量に関する不満点がほぼ解消されています。
ディスプレイ
| 11インチ | 13インチ | |
|---|---|---|
| パネル | 液晶 (IPS方式) | |
| 画面サイズ | 約11インチ (10.86インチ) | 約13インチ (12.9インチ) |
| 解像度 | 2630×1640 | 2732×2048 |
| 画素密度 | 264ppi | |
| アスペクト比 | 約4：3 | |
| 色深度 | − ※8bitカラー(約1677万色)表示 | |
| 色域 | 高色域 P3 （Display P3） | |
| 輝度 | 500ニト | 600ニト |
| HDR | Dolby Vision、HDR10 | |
| コントラスト比 | – | |
| リフレッシュレート | 最大60Hz | |
| タッチサンプリングレート | – | |
| その他 | True Tone 耐指紋性撥油コーティング フルラミネーション Apple Pencilのホバー | |
Air (M2)では、旧モデルと同等の高水準なディスプレイ仕様となっており、11インチモデルと13インチモデルでの表示品質に大きな差はありません。
解像度が高く、精細で美しい発色を実現する一方で、リフレッシュレートは最大60Hzにとどまっています。高性能なデバイスであるにも関わらず、より高いリフレッシュレートに対応していないのはやや残念な点です。
ただし、総合的に見れば充実したディスプレイと言えるでしょう。
Ture Tone
環境光に合わせて画面の色温度を調節し、より自然な色合いで表示することができる機能
耐指紋性撥油コーティング
ディスプレイの表面に施されるコーティング。指紋や皮脂がつきにくくなり、汚れが簡単に拭き取れる。
フルラミネーション
ディスプレイ層を一体化する技術で、反射を抑えて視認性を高め、タッチ感度や色再現を向上させます。
フルラミネーションでない場合は、ディスプレイの表示層とカバーガラスの間に空気層があるため、画面が奥まって見えることがあり、視認性やタッチ操作の精度に影響します。
Apple Pencilのホバー
Apple PencilをiPadの画面に触れずにペン先を近づけるだけで、特定の操作や反応機能
カメラ
| リアカメラ | |
|---|---|
| 広角カメラ | 解像度：1200万画素 絞り値：F1.8 オートフォーカス：Focus Pixels レンズ構成：5Pレンズ |
| ビデオ撮影 | 4K：24/25/30/60fps 1080p： 25/30/60fps 1080pスローモーション：120/240fps |
| フロントカメラ | |
| 超広角フロントカメラ(横向き) | 解像度：1200万画素 絞り値：F2.0 |
| ビデオ撮影 | 1080p ：25/30/60fps |
Air (M2)のカメラは、リア・フロントともに一般的な性能となりますが、旧モデルから強化されていないわけではありません。
フロントカメラを長辺に配置することで、横向きの利用に特化した仕様へと変更。センターフレーム機能(被写体を常にフレームの中央に収める技術)と合わさることで、より快適にビデオ会議やビデオ通話ができるようになりました。
基本的にタブレット端末にはスマホのような高性能カメラはあまり搭載されませんが、オンライン会議などが普及したことにより、フロントカメラが充実していることが多いです。
オーディオシステム
| 11インチ | 13インチ | |
|---|---|---|
| スピーカー | ステレオ(横向き) | ステレオ(横向き) ※2倍の低音 |
| マイク | ×2 (デュアルマイク) | |
11インチモデル・13インチモデルともに、横向きにするとスピーカーが左右に配置される設計です。また、13インチモデルは低音が強化されており、11インチモデルよりも優れた音質を実現しています。
バッテリー
| 11インチ | 13インチ | |
|---|---|---|
| バッテリー容量 | 28.93Wh | 36.59Wh |
| 急速充電 | USB PD対応 (最大30W程度) | |
| ワイヤレス充電 | 非対応 | |
| 充電時間 | – | |
駆動時間は「Wi-Fiでのインターネット利用、ビデオ再生→最大10時間」「携帯電話データネットワークでのインターネット利用→最大9時間」となります。
また、急速充電はUSB PD規格に対応。最大30W程度の出力で充電できます。
接続性
| SIM | eSIMのみ［セルラーモデル］ |
|---|---|
| コネクタ | USB Type-C (USB 3.2 Gen2) |
| Wi-Fi | Wi-Fi 6E |
| Bluetooth | バージョン：5.3 オーディオコーデック：SBC/ACC |
Air(M2)シリーズのセルラーモデルは、eSIM専用となりました。そのため、以前のように物理SIMを差し替えての機種変更はできないので注意してください。
物理SIM
従来のSIMカードで、デバイスに挿入して使用する。
eSIM
デバイスに内蔵されているSIMで、物理的なカードを必要とせず、ソフトウェアで管理されます。
USB Type-Cコネクタは「USB 3.2 Gen2」規格に対応。転送速度は最大10Gbpsと高速で大容量データも短時間で転送できます。
Wi-Fiは「Wi-Fi 6E」に対応。対応するWi-Fiルータが必要となりますが、6GHz帯域の活用することで、さらなる高速通信と低遅延を実現、より混雑が少なく、安定した接続が可能です。特に、複数のデバイスが同時に接続しても通信品質が維持されやすく、オンラインゲームや高解像度のストリーミングにも最適です。
また、Bluetoothは「Ver.5.3」に対応。省電力性能や安定した接続性が向上しており、対応デバイスと一緒に使用することで、音楽再生やワイヤレスデータ転送時のパフォーマンスが向上します。
生体認証
Touch ID（指紋認証）
トップボタンにTouch IDを搭載。
付属品と関連アクセサリ
付属品
20W USB−C 電源アダプタが同封されていますが、iPad Airシリーズは最大30W程度の出力で充電に対応しているため、最速で充電できるわけではありません。
対応するApple Pencil
ポチップ対応する専用キーボード
これらのMagic Keyboardは、元々は「iPad Pro」用のモデルだったものです。商品名が異なる場合もあるので、購入する際は品番を確認するようにしましょう。
ポチップ
ポチップ価格
| iPad Air (M2) | 11インチ | 13インチ | ||
|---|---|---|---|---|
| Wi-Fi | セルラー | Wi-Fi | セルラー | |
| 128GB | 9万8800円 | 12万4800円 | 12万8800円 | 15万4800円 |
| 256GB | 11万4800円 | 14万0880円 | 14万4800円 | 17万800円 |
| 512GB | 15万0800円 | 17万6800円 | 18万0800円 | 20万6800円 |
| 2TB | 18万6800円 | 21万2800円 | 21万6800円 | 24万2800円 |
価格は最も安い構成でも約10万円となり、旧モデルよりもさらに高額になってます。ただし、価格帯としては「無印iPadシリーズ」と「Proシリーズ」の中間に位置しているため、Airシリーズが特別に高額というわけではありません。
| シリーズ＆モデル | クラス | 価格 (Wi-Fiモデル/256GB) |
|---|---|---|
| iPad (第10世代) | エントリー | 8万4800円 |
| Air (M2) | ミッドレンジ | 11万4800円 |
| Pro (M4) | ハイエンド | 16万8800円 |
ポチップ
ポチップ旧モデル「Air (第5世代)」との比較
| 11インチ Air (M2) | Air（第5世代） | |
|---|---|---|
| 発売日 | 2024/5/15日 | 2022/3/22 |
| 価格 | 9万8800円〜 | 8万4800円〜 |
| 付属品 | 20W USB−C 電源アダプタ USB−C 充電ケーブル | |
| デザイン | ||
| 長辺 | 247.6mm | |
| 短辺 | 178.5mm | |
| 厚さ | 6.1mm | |
| 重量（Wi-Fi/セルラー） | 462g/462g | 458g/461g |
| 本体カラー | ブルー、パープル、スターライト、スペースグレイ | ブルー、パープル、スターライト、スペースグレイ、ピンク |
| システム | ||
| OS | iPadOS | |
| チップセット | 【Apple M2】 8コアCPU（4つの高性能コア＋4つの高効率コア） 9コアGPU 16コアNeural Engine 100GB/sのメモリ帯域幅 | 【Apple M1】 8コアCPU（4つの高性能コア＋4つの高効率コア） 8コアGPU 16コアNeural Engine 68.25GB/sメモリ帯域幅 |
| メモリ | 8GB | |
| ストレージ | 128GB/256GB/512GB/1TB | 64GB/256GB |
| ディスプレイ | ||
| パネル | IPS液晶 | |
| 画面サイズ | 10.86インチ（11インチ） | |
| 解像度 | 2360×1640 | |
| 画素密度 | 264ppi | |
| アスペクト比 | 約 4：3 | |
| 色深度 | 8bitカラー（約1677万色）表示 | |
| 色域 | Display P3 （高色域） | |
| コントラスト比 | – | |
| 輝度 | 500ニト | |
| リフレッシュレート | 60Hz | |
| タッチサンプリングレート | – | |
| その他 | True Tone 耐指紋性撥油コーティング フルラミネーション 反射防止コーティング | |
| Apple Pencilのホバー | − | |
| カメラ | ||
| リアカメラ | 【広角カメラ】 解像度：1200万画素 絞り値：F1.8 オートフォーカス：Focus Pixels レンズ構成：5Pレンズ | |
| フロントカメラ | 【超広角フロントカメラ（横向き）】 解像度：1200万画素 絞り値：F2.0 | 【超広角フロントカメラ】 解像度：1200万画素 絞り値：F2.4 画角：122° |
| オーディオシステム | ||
| スピーカー | ステレオスピーカー（横向き） | |
| マイク | デュアルマイク | |
| バッテリー・充電 | ||
| バッテリー容量 | 28.93Wh | 28.6Wh |
| 急速充電 | USB PD規格に対応 (最大30W程度) | |
| 充電時間 | − | |
| 接続・通信 | ||
| SIM | eSIMのみ対応 (物理SIMには非対応) | nanoSIM＋eSIM |
| コネクタ | USB Type-C（USB 3.2 Gen2） | |
| Wi-Fi | Wi-Fi 6E | Wi-Fi 6 |
| Bluetooth | 5.3 | 5.0 |
| Apple Pencil | Apple Pencil Pro | Apple Pencil (第2世代) |
| Apple Pencil (USB−C) | ||
| キーボード | Magic Keyboard | |
| – | Smart Keyboard Folio | |
| その他 | ||
| 生体認証 | Touch ID（トップボタンでの指紋認証） | |
| 防塵防水 | – | |
- Apple M2チップ搭載
- 11インチと13インチの2サイズ展開
- ストレージ容量のラインナップが「128GB/256GB/512GB/1TB」に変更
- フロントカメラが横向きに特化
- 新登場「Apple Pensil Pro」に対応
特に大きな変化として「大型サイズの登場」と「ストレージ(ROM)ラインナップの拡充」が挙げられます。
大型サイズが追加されたことで、これまでProシリーズのみだった大画面のiPadに新たな選択肢が増え、オーバースペックや予算不足を気にすることなく購入しやすくなりました。
さらに、ストレージ容量は最低128GBに増加。512GBや1TBといった大容量にも対応しており、多様なユーザーのニーズに応えています。
まとめ
iPad Air(M2)シリーズの特徴まとめ
ポチップ ポチップ
