iPadに文字を書いたり、絵を描いたりするツールとして、Apple純正製品「Apple Pencil」があります。
しかし、このApple Pencilって結構なお値段なんですよね…。
Apple Pencilの第1世代は11,880円、第2世代は15,950円(税込)と高額です。
※円安の影響で2022年7月〜、 第1世代は14,880円(税込)・第2世代は19,880円(税込)となっています。
そのため「他のスタイラスペン(サードパーティ製品)の購入を考えている」という人も多いかと思います。
そこで、この記事では「Apple Pencilとそれ以外のスタイラスペンではどのような差があるのか」についてまとめています。
Apple Pencil(第1世代)

サイズと重量
長さ | 175.7 mm |
直径 | 8.9 mm |
重量 | 20.7g |
一般的なシャーペンやボールペンよりも長く、重量はずっしりと重たく感じます。
対応機種
iPad | 第6・7・8・9・10世代 |
mini | 第5世代 |
Air | 第3世代 |
Pro | 12.9インチ( 第1・2世代) 10.5インチ 9.7インチ |
現在(2023年1月)販売中のiPadでは、iPad(第9世代)、iPad(第10世代)に対応。
しばらくは「無印iPadにのみ対応」という形になると思われますが、今後数年のうちにiPad無印でも非対応(事実上の廃盤)となる可能性も大いにあります。
良い点
iPadに挿すだけで、充電&ペアリング
Apple Pencil(第1世代)は、ペン上部のマグネット式キャップを取り外すとLightningオス端子があり、これをiPadに差し込むことでペアリングや充電することができます。
充電は充電器からでもOK
Apple Pencil(第1世代)の同封物に「Lightningアダプタ」(両方がLightningメス端子になっているアダプタ)があり、これを利用することで充電器から充電することも可能です。
筆圧・傾きを感知、遅延も少ない
筆圧・傾きの感知の機能によって、濃淡や太さを自在に操ることが可能です。
また遅延も少なく、実際に紙に書(描)いているのと変わらない感じを味わえます。
イマイチな点
Apple Pencil 第1世代の価格は、税込14,880円(2022年7月時点)と非常に高額なので、故障や紛失した場合の損失が…。
また、デザイン面のデメリットとして「ペンが転がってしまう」「キャップを紛失しやすい」の2点が挙げられます。
ただし、「Apple Pencilに取り付けるカバーやケース」などを使うことで、こういった問題は解決できます。


Apple Pencil(第2世代)

サイズと重量
長さ | 166mm |
直径 | 8.9mm |
重量 | 20.7g |
Apple Pencil(第1世代)より長さは少し短くなっていますが、一般的なボールペンなどと比べると少し長めです。
対応機種
mini | 第6世代 |
Air | 第4・5世代 |
Pro 12.9インチ | 第3・4・5・6世代 |
Pro 11インチ | 第1・2・3・4世代 |
現在(2023年1月)販売中のiPadでは、mini(第6世代)、Air(第5世代)、Pro 12.9インチ(第6世代)Pro 11インチ(第4世代)に対応。
元々「Pro」にのみ対応していたApple Pencil(第2世代)が、「Air・mini」にも対応していったということを考慮すると、今後「無印iPad」にも対応していく可能性も…。
良い点
磁力で装着、ワイヤレスで充電&ペアリング
Apple Pencil「第1世代」と「第2世代」の大きな違いは「ワイヤレス充電の有無」です。
第2世代はマグネット内蔵でiPadの側面にくっつけることができ、その状態でワイヤレス充電やペアリングが行われます。
また、磁石で装着しやすいようにペンの一部が平らになっているため、第1世代のようにペンが転がってしまうこともありません。
イマイチな点
第2世代は、第1世代から機能やデザインが向上し、欠点はほぼありません。
ただし、税込19,880円と非常に高額です。
iPad対応スタイラスペン(サードパーティー製)
対応機種
iPad | 第6・7・8・9・10世代 |
mini | 第5・6世代 |
Air | 第3・4・5世代 |
Pro | 11インチ(第1・2・3・4世代) 12.9インチ(第3・4・5・6世代) |
基本的には、Apple Pencilに対応するiPad全て(2018年以降のiPad)に対応します。
また「全機種対応タイプ」の場合は、iPad以外にもスマホやパソコンでも利用可能です。
iPad専用タイプ | iPadにのみ対応 |
全機種対応タイプ | iPad以外にもiPhoneやAndroid・Windowsなど、ほぼ全てのスマホやタブレットに対応 |
良い点
どのiPadでも利用可能
現在(2023年1月)iPadは、Apple Pencilの第1世代と第2世代のどちらにも対応している機種がありません。
そのため、以下のように機種変更をした場合、対応するApple Pencilを新たに購入する必要も出てきます。
iPad 無印 (第1世代に対応) | ⇄ | Air,mini,Pro (第2世代に対応) |
その点サードパーティ製のスタイラスペンは、Apple Pencilに対応するiPad(2018年以降に発売されたiPad)であれば、基本的に全て対応します。
お手頃価格で手に入る
サードパーティー製品はピンからキリまでありますが、価格帯としては3000円程度のものが多いです。
スタイラスペンを利用していると「落下が原因の故障」または、「紛失」ということが少なからずあるため、サードパーティ製のスタイラスペンは手を出しやすい価格かと思います。
文字を書くだけなら低価格帯でも問題なし
低価格帯のスタイラスペンであっても、文字を書いたときの遅延は非常に少ないです。
そのため、ノートやメモを取るなら何の問題もありません。
文字を書くときは筆圧・傾き感知はあまり必要ない。
Apple Pencilと遜色ない機能が備わった製品も
現在(2023年1月)Apple Pencilと完全に同じ機能というサードパーティ製品はありませんが、
など、かなりApple Pencilに近い機能を有するものもあります。
イマイチな点
iPadから充電できない製品がほとんど
Apple PencilはiPadから直接充電が可能ですが、サードパーティー製のスタイラスペンは基本的にiPadからの充電できません。
一部Apple Pencil(第2世代)と同様にワイヤレス充電対応のタイプもありますが、ほとんどは有線(USB Type-Cケーブル)で充電するタイプになります。
いざ充電がなくなったときに「iPadですぐに充電できる」というのは、意外と便利なんですよね…。
筆圧感知する機能がない
Apple Pencil以外の製品は、基本的に筆圧感知に対応していません。
筆圧感知は文字を書く場合あまり必要ありませんが、絵を描く場合には割と重要な機能になります。
まとめ
機能的には「Apple Pencil」が最適
スタイラスペンの機能的には、Apple Pencilがベストな選択と言えます。
ただし、「高価格」と「第1世代と第2世代で対応機種が異なる」という点がネックになります。
使い方次第ではサードパーティ製品がおすすめ!
Apple Pencilのネックとなる2点を解決するのが、サードパーティ製品です。
もちろん機能はApple Pencilには及びませんが、使い方次第ではかなりおすすめな場合も。
特にノートやメモを取るだけであれば、筆圧や傾きの感知はあまり意味がないため、Apple Pencilよりもサードパーティ製品の方がコスト的にもおすすめです。


