iPadに「文字を書く」「絵を描く」ためのツールとして、Apple純正品の「Apple Pencil」があります。しかしながら、このApple Pencilってのは結構な金額なんですよね…。
Apple Pencil | 第1世代 | USB-C | 第2世代 |
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発売時期 | 2015/11 | 2023/11 | 2018/11 |
価格 | 1万4880円 | 1万2880円 | 1万9880円 |
「Apple Pencil以外のスタイラスペン(サードパーティ製品)の購入を考えている」という人も多いと思うので、この記事では「Apple Pencilとそれ以外のスタイラスペンではどのような差があるのか」についてまとめていきます。
目次
Apple Pencil(第1世代)
仕様・機能
- Bluetooth
- Lightningオス端子
- Lightningアダプタ
- 予備のチップ
- USB-C – Apple Pencilアダプタ(第10世代のiPadとのペアリングと充電に必要)
互換性
Apple Pencil(第1世代)に対応するiPadモデル | |
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iPad | 第6・7・8・9・10世代 |
mini | 第5世代 |
Air | 第3世代 |
Pro | 12.9インチ( 第1・2世代) 10.5インチ 9.7インチ |
現在(2024年1月)販売中のiPadでは、iPad(第9世代)、iPad(第10世代)に対応。
しばらくは「無印iPadにのみ対応」という形になると思われますが、今後数年のうちにiPad無印でも非対応(事実上の廃盤)となる可能性も大いにあります。
メリット
iPadに挿すだけで、充電&ペアリング
Apple Pencil(第1世代)は、ペン上部のマグネット式キャップを取り外すとLightningオス端子があり、これをiPadに差し込むことでペアリングや充電することができます。
※iPad(第10世代)の場合は、USB-Cケーブルと同封品の「USB-C – Apple Pencilアダプタ」で充電&ペアリング
充電は充電器からでもOK
Apple Pencil(第1世代)の同封物に「Lightningアダプタ(両方がLightningメス端子のアダプタ)」があり、これを利用することで充電器から充電することも可能です。
※iPad(第10世代)の場合は、「USB-C – Apple Pencilアダプタ(Lightningメス端子+USB-Cメス端子のアダプタ)」を利用
筆圧・傾きを感知、遅延も少ない
筆圧・傾きの感知の機能によって濃淡や太さを自在に操ることでき、遅延もほとんどないため、実際に紙に書いているような自然な書き心地です。
イマイチな点
Apple Pencil 第1世代の価格は、税込14,880円と非常に高額なので、故障や紛失した場合の損失が大きいです。
また、デザイン面のデメリットとして「ペンが転がってしまう」「キャップを紛失しやすい」の2点が挙げられますが、「Apple Pencilに取り付けるカバーやケース」などを使うことで、こういった問題は解決できます。
最新のiPadが全てUSB‐C搭載となったため、Lightning端子搭載のApple Pencil(第1世代)は実質お役御免となっています。Apple Pencilの購入を検討されている方は、最新のApplePencil(USB-C)がおすすめです !
Apple Pencil(USB-C)
仕様・機能
- 長さ:155 mm
- 直径:8.9 mm
- 重量:20.5 g
- Bluetooth
- USB-Cコネクタ(メス端子)
ポイント機能
Apple Pencilが画面に触れる位置を事前に表示する機能。2024年1月時点では、12.9インチiPad Pro(第6世代)と11インチiPad Pro(第4世代)のみ対応。
互換性
Apple Pencil(USB-C)に対応するiPadモデル | |
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iPad | 第10世代 |
mini | 第6世代 |
Air | 第4・5世代 |
Pro | 11インチ(第1・2・3・4世代) 12.9インチ(第3・4・5・6世代) |
USB-Cコネクタ搭載のiPadには全て対応!
メリット
以前はiPadの上位モデルと下位モデルで対応するApple Pencilが別々になっていましたが、 Apple Pencil(USB-C)では、iPad・mini・Air・Pro の全モデルに対応する仕様となりました。そのため、とりあえず一本持っておけば、今後も新しく発売されるiPad全モデルに対応してくれるはずです。
イマイチな点
価格はApple Pencilの中では最も安価なものの1万2880円(税込)となかなかです。Apple Pencil(第1世代)と比較すると、マグネット取り付けの機能が追加されていますが、ワイヤレス充電とペアリングには対応していません。また、筆圧感知の機能もなくなっています。
ただし、今後を見据えると、Apple Pencilの購入を検討されている方には、第1世代よりも最新のApplePencil(USB-C)をおすすめします !
Apple Pencil(第2世代)
仕様・機能
- 長さ:166 mm
- 直径:8.9 mm
- 重量:20.7 g
一般的なボールペンなどと比べると少し長めです。
- Bluetooth
互換性
Apple Pencil(第2世代)に対応するiPadモデル | |
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iPad | ‐ |
mini | 第6世代 |
Air | 第4・5世代 |
Pro | 11インチ(第1・2・3・4世代) 12.9インチ(第3・4・5・6世代) |
2024年1月現在販売中のiPadでは、mini(第6世代)、Air(第5世代)、Pro 12.9インチ(第6世代)Pro 11インチ(第4世代)に対応。
メリット
磁力で装着、ワイヤレスで充電&ペアリング
Apple Pencil(第1世代)や(USB‐C)との大きな違いは「ワイヤレス充電の有無」です。マグネット内蔵でiPadの側面に取り付けることができ、その状態で充電やペアリングが行われます。また、磁石で装着しやすいようにペンの一部が平らになっているため、ペンが転がってしまうこともありません。
イマイチな点
Apple Pencil(第1世代)や(USB-C)と比べさらに高額ですが、機能性やデザイン面での欠点はほとんどありません。iPadで本格的なデザインをする方などは必須になります。
iPad対応スタイラスペン(サードパーティー製)
互換性
基本的には、Apple Pencilに対応するiPad全て(2018年以降のiPad)に対応します。
対応するiPadモデル | |
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iPad | 第6・7・8・9・10世代 |
mini | 第5・6世代 |
Air | 第3・4・5世代 |
Pro | 11インチ(第1・2・3・4世代) 12.9インチ(第3・4・5・6世代) |
また「全機種対応タイプ」の場合は、iPad以外にもスマホやパソコンでも利用可能です。
iPad専用タイプ | iPadにのみ対応 |
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全機種対応タイプ | iPad以外にもiPhoneやAndroid・Windowsなど、ほぼ全てのスマホやタブレットに対応 |
メリット
どのiPadでも利用可能
現在(2024年1月)Apple Pencilは「第1世代・第2世代・USB‐C」があり、それぞれ対応するiPadもバラバラです。
その点、サードパーティ製のスタイラスペンは、Apple Pencilに対応するiPad(2018年以降に発売されたiPad)であれば、基本的に全て対応する仕様になっています。
お手頃価格で手に入る
サードパーティー製品はピンからキリまでありますが、価格帯としては3000円程度のものが多いです。
スタイラスペンを利用していると「落下等での故障」や「紛失」ということが少なからずあるため、サードパーティ製のスタイラスペンは手を出しやすい価格かと思います。
文字を書くだけなら低価格帯でも問題なし
低価格帯のスタイラスペンであっても文字を書いたときの遅延は少なく、ノートやメモを取る程度なら特に問題ありません。
文字を書くときは筆圧・傾き感知はあまり必要ない。
Apple Pencilと遜色ない機能が備わった製品も
現在(2023年1月)Apple Pencilと完全に同じ機能というサードパーティ製品はありませんが、
などApple Pencilに近い機能を有するものもあります。
イマイチな点
筆圧を感知する機能はない
Apple Pencil以外の製品は、基本的に筆圧感知に対応していません。筆圧感知は文字を書く場合あまり必要ありませんが、デザイン等をする場合には割と重要な機能になります。
まとめ
機能的には「Apple Pencil」が最適!
サードパーティ製品の中にも高機能で、Apple Pencilにかなり近いものもありますが、機能的にはApple Pencilがベストな選択。
使い方次第ではサードパーティ製品がおすすめ!
iPadにはApple Pencilが最適ですが、やはりコスト面を考えるとサードパーティ製品の選択もOK。もちろん機能はApple Pencilには及びませんが、使い方次第ではかなりおすすめな場合も。
特にノートやメモを取るだけであれば、筆圧の感知などの機能も重要度が低く、サードパーティ製品でもApple Pencilとの差は感じにくい。
一般的なシャーペンやボールペンなどよりも長く、重みもある