2021年9月15日のAppleイベントでiPadシリーズからは、
- iPad(第9世代)
- iPad mini(第6世代)
が新しく発表されました!
新しくなったiPadはいろいろと強化されているわけですが、その中でもiPad無印のストレージ構成が変更となったのは、特に大きな変化と言えます。
iPadを購入するときに何GBにしようか?というのは、正直なところ結構な悩みどころですよね。
そこで、この記事では「iPadを買う場合、最適な容量は何GBなのか」について解説しています。
目次
iPadの最低容量が64GBに変更!
無印iPadシリーズのストレージ容量(Rom)は、長らく「32GB/128GB」という構成でしたが、新しく発売された無印シリーズのiPad(第9世代)では「64GB/256GB」の構成へと変更になっています。
iPadは長期的な利用に向いてるのに、容量が不足気味だった⁈
iPadのバッテリーはフル充電サイクルを1,000回繰り返した時に、本来の容量の最大80%を維持できるように設計されています。その上、チップセットも高性能なので4年くらいは余裕で使えます。
それなのに、これまでの最低容量32GBでは長期的な利用で容量不足になりがちだったわけです。
4年も経過すると、iOSシステムや各アプリはアップデートを重ねて、必要とする容量もかなり増えていきます。そのため、最低容量が32GB→64GBはいい変更になっていると言えます。
iPad 機種 | ストレージ容量 |
---|---|
iPad(第9・10世代) | 64GB/256GB |
mini(第6世代) | |
Air(第5世代) | |
11インチPro(第4世代) | 128GB/256GB/512GB 1TB/2TB |
12.9インチPro(第6世代) |
今後もストレージの大容量化が進んでいく
「端末のストレージが大容量化が進むのはごく自然なことです。
例えば、初期のiPhoneはストレージ容量が4GBとか8GBでしたが、最新のiPhoneでは128GB〜になっていますよね?
最近はクオリティーの高いアプリも多く、特にゲームなんかは1つのアプリで10GB程度を消費するものがある上、iPadOSのシステムファイルだけで8GB程度(2022年7月時点)が使われています。
そのため、ストレージ容量を大容量にしていく必要があるわけです。
容量は余裕を持たせて選ぶのが基本!
iPadのストレージ容量を選ぶ時は「余裕を持たせる」ことが大事です。
理由としては、主に以下の2点になります。
アップデートで使用される容量が増えていく
iOSシステムやアプリは定期的にアップデートされますよね?
アップデートで新機能が追加されたりすると、その分使用される容量も当然増えていくわけです。
そのため、すでにストレージ容量がギリギリという状態では、今後足りなくなる可能性が非常に高くなります。
ストレージ容量がいっぱいでの使用は好ましくない!
ストレージ容量がいっぱいの状態だと動作が重くなったり、そもそも起動できなくなることもあります。ちなみに、起動できなくなった場合は初期化するしかないため、当然データは消えてしまいます。
ストレージ容量ギリギリで使用することは、非常にリスキーなことなので、常に余裕を持たせるようにしましょう。
ストレージを多く消費するのは…
iPadのストレージを多く消費するのは…
- 写真や動画
- アプリ
- iPadOS
写真や動画は、iCloud・Googleフォト・Amazon Photosなどのオンラインストレージサービス、もしくは外付けのSSDやHDDを利用することで、本体ストレージを気にせずに使うことができます。
アプリは、データを本体ストレージから移動して起動させることはできないため、写真や動画のように保管場所を変えるわけにはいきません。
1つのアプリで消費される容量は少ないものがほとんどですが、ゲームなどでは10GB以上の大容量を消費するものもあります。また、基本的にアップデートされるたびに、少しずつ必要な容量が増えていきます。
iPadOSの容量消費は、2022年7月時点で8GB程度です。アプリと同様にアップデートされるたびに、少しずつ消費される容量は増えていきます。
iPadの64GBは少ないのか?
iPadの最低ストレージが32GBから64GBに変更となったのはいいのですが、実際この64GBって多いの?少ないの?と気になるところだと思います。
もちろん「iPadで何をするか」によって多いのか、少ないのか、変わってきます。
- ブラウジング
- 動画視聴
- 文書作成
- メモやノートを取る
など他にも色々とあるとは思いますが、これらの作業は、基本的にそこまでストレージを消費するものではありません。なので、64GBでも十分です。
64GBだと少ない場合は…
基本的には64GBでも十分ですが、問題は大容量を消費するアプリ、特にゲームアプリです。
ハイクオリティーなものは10GB程度消費することもあるため、こういったゲームアプリをするという人は注意する必要があります。
例えば、「PUBGモバイル」は2021年9月時点で10GB以上消費しています。
また、「原神」は2022年7月時点で15GB以上を消費します。
大容量が必要なアプリであっても、1つや2つ程度であれば64GBでもまだ余裕はあると思いますが、複数インストールして利用するとなると、ゲームだけで容量はかなりギリギリなんてことに…。
iPadをいろいろ使いこなしつつゲームもするという場合は、ストレージは余裕を持たせて128GBや256GBが望ましいです。
ストレージが128GBは「iPad Pro」のみに…
ストレージは64GB以上だと128GB・256GB・512GB…とありますが、現状ほとんどの人にとって多すぎず・少なすぎずといった絶妙な容量は「128GB」だと思います。
256GBは少し多すぎるかなーといった感じ…。
無印iPadのストレージは32GBと128GBだったのですが、第9世代からは64GBと 256GBとなり、残念ながら128GBという選択肢がなくなってしまいました。
そのため、128GBのiPadは「iPad Proシリーズ」のみとなります。
64GBと256GBは非常に悩ましい
無印・mini・Airの場合、「価格は安いがストレージに少し不安がある64GB」と、「価格は高いがストレージに余裕のある256GB」の2択しかありません。
上記でも述べたように、大容量を必要とするアプリ(特にゲーム)をほとんどしないのであれば、64GBでも十分です。
ただし、iPadOSや各アプリはアップデートするたびに、少しずつ必要な容量が増えてくるため、同じiPadを数年使い続ける場合、64GBでは容量が不足してくることを考慮しておく必要があります。
まとめ
iPad無印(第9世代)では、最低ストレージが32GBから64GBへと変更されています。
- 無印/mini/Air
→64GB/256GB - Pro 11インチ/12.9インチ
→128GB/256GB/512GB/1TB/2TB
基本的にアプリをたくさんインストールしない場合は64GBでも十分です。大容量を消費するゲームアプリも1、2本くらいであれば問題ない。
ただし、アップデートするたびに、iPadOSや各アプリのストレージ消費は少しずつ増えていきます。そのため、今は大丈夫でも数年後には厳しいという人も…。
そういった点を考慮すると、ほとんどの場合128GBが最適!
128GBの選択肢がないiPad(無印・mini・Air)では、256GBにすることで数年後でも容量の心配は無用。ただし、64GBと256GBでは結構な価格差があります。