Appleイベント(2024.5.7)において、iPad(第10世代)の価格改定が行われ、大幅値下げされている。
目次
発売日
2022年10月26日(水)
スペック
iPad(第10世代) | |
---|---|
発売日 | 2022.10.26 |
価格 | |
付属品 | USB-C充電ケーブル (1m) 20W USB-C電源アダプタ |
デザイン | |
長辺 | 248.6mm |
短辺 | 179.5mm |
厚さ | 7m |
重量 | 477g/481g |
本体カラー | シルバー、ブルー、ピンク、イエロー |
システム | |
OS | iPadOS |
チップセット(SoC) | A14 Bionic |
メモリ(RAM) | 4GB |
ストレージ(ROM) | 64GB/256GB |
ディスプレイ | |
パネル | 液晶(IPS方式) |
画面サイズ | 10.9インチ |
解像度 | 2360×1640 |
画素密度 | 264ppi |
アスペクト比 | 約3:2 |
色深度 | 8bitカラー(約1677万色)表示 |
色域 | sRGB |
輝度 | 500ニト |
コントラスト比 | – |
リフレッシュレート | 60Hz |
タッチサンプリングレート | – |
その他 | Ture Tone 耐指紋性撥油コーティング Apple Pencil(第1世代、USB-C)に対応 |
カメラ | |
リアカメラ | 1200万画素広角カメラ |
フロントカメラ | 1200万画素超広角カメラ(横向き) |
オーディオシステム | |
スピーカー | ステレオスピーカー(横向き) |
マイク | ×2 |
バッテリー・充電 | |
バッテリー容量 | 28.6Wh |
急速充電 | PD対応 |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
充電時間 | – |
接続・通信 | |
SIM | nano-SIM、eSIM |
NFC | – |
コネクタ | USB Type-C(USB 2.0) |
Wi-Fi | Wi-Fi 6 |
Bluetooth | 5.2 |
その他 | |
生体認証 | Touch ID(トップボタン) |
防塵防水 | – |
デザイン
画面サイズ | 10.9インチ |
---|---|
長辺 | 248.6mm |
短辺 | 179.5mm |
厚さ | 7mm |
重量 | 477g/481g |
本体カラー | シルバー、ブルー、ピンク、イエロー |
ホームボタンが廃止しされ、10.9インチのワイド画面とベゼルレスなデザインに刷新。外観はAirやProシリーズと非常に似ていますが、本体の厚みや重量は上位シリーズに比べると劣ります。
本体カラーは、シルバー、ブルー、ピンク、イエローの4色。派手なカラーの選択肢が増え、Airやminiシリーズのようにバリエーション豊富になっています。
システム
OS | iPadOS 17 |
---|---|
チップセット(SoC) | A14 Bionic |
メモリ(RAM) | 4GB |
ストレージ(ROM) | 64GB/256GB |
OS
iPadOS
チップセット
A14 Bionic
最新のチップセットではありませんが、iPhone12シリーズにも採用されている非常に高性能なチップセットです。
Appleのチップセットと搭載製品に付いては以下になります。
チップセット | iPad | iPhone |
---|---|---|
A13 Bionic | 2021 iPad (第9世代) | iPhone11シリーズ iPhone SE (第2世代) |
A14 Bionic | 2020 Air (第4世代) 2022 iPad (第10世代) | iPhone12シリーズ |
A15 Bionic | 2021 mini(第6世代) | iPhone13シリーズ iPhone SE (第3世代) |
A16bionic | – | iPhone14シリーズ iPnone15シリーズ |
A17Pro | – | iPhone15 Pro シリーズ |
M1 | 2021 Pro11インチ (第3世代) 2021 Pro12.9インチ (第5世代) 2022 Air (第5世代) | – |
M2 | 2022 Pro11インチ(第4世代) 2022 Pro12.9インチ(第6世代) 2024 Air (M2) | – |
M4 | 2024 Pro (M4) | – |
メモリ(RAM)
4GB
メモリ(RAM)は旧モデルから1GB増量。RAMが大きいと、マルチタスクやゲームなどあらゆる場面でパフォーマンスが向上します。
ストレージ(ROM)
64GB/256GB
ストレージ(ROM)は、64GBと256GBの2種類で大きな変更はありません。
デイスプレイ
パネル | 液晶(IPS方式) |
---|---|
画面サイズ | 10.9インチ |
解像度 | 2360×1640 |
画素密度 | 264ppi |
アスペクト比 | 約3:2 |
色深度 | 8bitカラー(1677万色)表示 |
色域 | sRGB |
輝度 | 500ニト |
コントラスト比 | – |
リフレッシュレート | 60Hz |
タッチサンプリングレート | – |
その他 | Ture Tone 耐指紋性撥油コーティング Apple Pencil(第1世代、USB-C)に対応 |
画面サイズが「10.2インチ→10.9インチ」と大きくなりましたが、ディスプレイの質という点では旧モデルと同じです。
Ture Tone
環境光に合わせて画面の色温度を調整し、より自然な色合いで表示することができる機能。
カメラ
リアカメラ | |
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広角カメラ | 解像度:1200万画素 絞り値:F1.8 オートフォーカス:Focus Pixels レンズ構成:5枚 ズーム:最大5倍のデジタルズーム |
ビデオ撮影 | 4K (24/25/30/60fps) 1080p (25/30/60fps) 720p (30/60fps) 1080スローモーション (120/240fps) |
フロントカメラ | |
超広角カメラ (横向き) | 解像度:1200万画素 絞り値:F2.4 視野角:122° |
ビデオ撮影 | 1080p (25/30/60fps) |
リアカメラは旧モデルから強化されていますが、基本的にiPadの外カメはあまり使用されないこともあってか、最新のスマホ・iPhoneなどと比べても特に高性能という訳ではありません。
フロントカメラは配置が特徴的で、横向きにした場合にカメラが上部中央になる仕様になっています。また、超広角カメラの広画角を活かして自分を中心に捉え続ける「センターフレーム」という便利な機能も搭載されています。
オーディオシステム
スピーカー | ×2 ステレオスピーカー(横向き) |
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マイク | ×2 |
ステレオスピーカーは、横向きにした場合に左右に配置される仕様。カメラ同様に横向きでの使用でも快適になります。
バッテリー
バッテリー容量 | 28.6Wh(約7730mAh) |
---|---|
急速充電 | PD充電対応 |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
充電時間 | – |
Wi-Fiでのインターネット利用、ビデオ再生は最大10時間。携帯電話データネットワークでのインターネット利用は最大9時間。
通信・接続性
NFC | – |
---|---|
SIM | nanoSIM、eSIM |
コネクタ | USB-C(USB 2.0) smart conector |
Wi-Fi | Wi-Fi 6 対応 |
Bluetooth | 5.2 |
旧モデルから大幅に強化。Wi-Fi 6やBluetooth5.2に対応し、コネクタはLightningが廃止されて、待望のUSB Type-Cが搭載されました。ただし、規格はUSB2.0なので、データ転送には向きません。
生体認証
Touch ID(トップボタン)
ホームボタンが廃止され、Airやminiシリーズと同じく、トップボタンでの指紋認証(Touch ID)となっています。
同封品と関連アクセサリ
Apple Pencilは「第1世代」と「USB-C」に対応。Apple Pencil (USB-C) は、2023年11月2日に発売された新モデルになります。また、キーボードは「Magic Keyboard Folio」に対応。
価格
iPad(第10世代) | 64GB | 256GB |
---|---|---|
Wi-Fiモデル | 5,8800円 | 84,800円 |
セルラーモデル | 84,800円 | 110,800円 |
2024.5.7から新価格で販売!各種1万円程度の値引きされ、かなりお手頃なってます。
その他iPadシリーズとの比較
旧モデル「iPad (第9世代)」との比較
iPad (第9世代) | iPad (第10世代) | |
---|---|---|
発売時期 | 2021.9 | 2022.10 |
価格 | 49,800円〜 | 58,800円〜 |
デザイン | ||
長辺 | 250.6mm | 248.6mm |
短辺 | 174.1mm | 179.5mm |
厚さ | 7.5mm | 7mm |
重量 | 478g〜 | 477g〜 |
本体カラー | スペースグレイ、シルバー | シルバー、ピンク、ブルー、イエロー |
システム | ||
OS | iPadOS | |
チップセット | A13 Bionic | A14 Bionic |
メモリ | 3GB | 4GB |
ストレージ | 64GB/256GB | |
ディスプレイ | ||
パネル | 液晶 | |
画面サイズ | 10.2インチ | 10.9インチ |
解像度 | 2160×1620 | 2360×1640 |
画素密度 | 264ppi | |
色深度 | 8bit | |
色域 | sRGB | |
輝度 | 500ニト | |
コントラスト比 | – | |
リフレッシュレート | 最大60Hz | |
タッチサンプリングレート | – | |
カメラ | ||
アウトカメラ | 8MP広角カメラ | 12MP広角カメラ |
インカメラ | 12MP超広角 | 12MP超広角 (横向き) |
オーディオシステム | ||
スピーカー | ステレオ | ステレオ (横向き) |
マイク | 2つのマイク | |
バッテリー・充電 | ||
バッテリー容量 | 32.4Wh | 28.6Wh |
急速充電 | PD対応 (最大20W程度) | |
ワイヤレス充電 | – | |
充電時間 | – | |
接続・通信 | ||
NFC | – | |
SIM | nanoSIM、eSIM | |
コネクタ | Lightning | USB Type-C |
Wi-Fi | Wi-Fi 5 | Wi-Fi 6 |
Bluetooth | 4.2 | 5.2 |
その他 | ||
生体認証 | Touch ID (ホームボタン) | Touch ID (トップボタン) |
防塵防水 | – |
性能面ではチップセットやメモリ(RAM)が強化されたことで、より快適な操作性が期待できます。また、デザインや機能面も大幅に強化されました。
デザイン面では、物理ホームボタンが廃止されベゼルレスなデザインへと変更。画面サイズは大型化し、本体サイズはより薄型化しています。
機能面では、カメラやスピーカーは横向きでの使用でも快適な配置となったことで、よりPCライクな使い方が可能に。また、Lightning端子が廃止され、よりユニバーサルな「USB Type-C」コネクタを搭載。さらに、Wi-Fi6やBluetooth5.2に対応するなど通信や接続も大きく改善されています。
iPad Air(M2)・ Pro(M4)との比較
iPad (第10世代)と同じ標準サイズのiPadということで、以下の2機種とも比較します。
- 11インチ iPad Air(M2)
- 11インチ iPad Pro(M4)
iPad (第10世代) | Air(M2) | Pro (M4) | |
---|---|---|---|
発売時期 | 2022.10 | 2024.5 | |
価格 | 58,800円〜 | 9万8800円〜 | 16万8800〜 |
デザイン | |||
長辺 | 248.6mm | 247.6mm | 249.7mm |
短辺 | 179.5mm | 178.5mm | 177.5mm |
厚さ | 7mm | 6.1mm | 5.3mm |
重量 | 477g〜 | 462g | 444g〜 |
本体カラー | スペースグレイ、シルバー | ブルー、パープル、スターライト、スペースグレイ | スペースブラック、シルバー |
システム | |||
OS | iPadOS 17 | ||
チップセット | A14 Bionic | Apple M2 | Apple M4 |
メモリ | 4GB | 8GB | 8GB/16G |
ストレージ | 64GB/256GB | 128GB/256GB/512GB/1TB | 256GB/512GB/1TB/2TB |
ディスプレイ | |||
パネル | IPS液晶 | 有機EL (タンデムOLED) | |
画面サイズ | 10.9インチ (10.86) | 11インチ | |
解像度 | 2360×1640 | 2420×1668 | |
画素密度 | 264ppi | ||
アスペクト比 | 約3:2 | 約 4:3 | |
色深度 | 8bit(約1670万色) | ||
色域 | sRGB | Display P3 (高色域) | |
コントラスト比 | – | 2,000,000:1 | |
輝度 | 500ニト | 1000ニト | |
リフレッシュレート | 最大60Hz | 最大120 | |
タッチサンプリングレート | – | ||
その他 | True Tone 耐指紋性撥油コーティング | ||
– | フルラミネーション | ||
– | – | Nano-Textureディスプレイガラス (1TB/2TBモデルのオプション) | |
カメラ | |||
リアカメラ | 【広角カメラ】 解像度:1200万画素 絞り値:F1.8 オートフォーカス:Focus Pixels レンズ構成:5Pレンズ | ||
フロントカメラ | 【超広角フロントカメラ (横向き) 】 解像度:1200万画素 絞り値:F2.0 | ||
オーディオシステム | |||
スピーカー | ステレオ (横向き) | ×4 ステレオ | |
マイク | ×2 | ×4 | |
バッテリー・充電 | |||
バッテリー容量 | 28.6Wh | 28.93Wh | 31.29Wh |
急速充電 | PD対応 | ||
充電時間 | – | ||
接続・通信 | |||
SIM | nanoSIM、eSIM | eSIMのみ | |
コネクタ | USB Type-C (USB 2.0) | USB Type-C (USB 3.2 Gen2) | USB Type-C (Thunderbolt4/USB4) |
Wi-Fi | Wi-Fi 6 | Wi-Fi 6E | |
Bluetooth | 5.2 | 5.3 | |
その他の機能・仕様 | |||
生体認証 | Touch ID(トップボタンでの指紋認証) | Face ID (顔認証) | |
防塵防水 | – |
iPad(第10世代)の評価は…
現在(2024.5.7)販売中のiPadのクラス分けすると、以下のようになります。
ローエンド | iPad (第10世代) | |
---|---|---|
ミドルレンジ | ミドルロー | mini (第6世代) |
ミドルハイ | Air (M2)シリーズ[11インチ/13インチ] | |
ハイエンド | Pro (M4)シリーズ[11インチ/13インチ] |
いい点
機能性とデザイン性が向上
旧モデル「iPad (第9世代)」のイマイチな点として
この3つを挙げる人が非常に多かったのですが、ついに改善されました!
iPad (第10世代)では「Lightning」からより汎用性の高い「USB Type-C」コネクタに変更。さらに、ホームボタンを廃止して、ベゼルレスなディスプレイを採用することで、機能性とデザイン性が向上しています。
エントリークラスながらも高性能
iPadは基本的に、高性能・高価格なタブレット端末になります。そのiPadの中でエントリークラスに分類される「iPad (第10世代)」ですが、Androidなどを含めたタブレット全体ではかなり高性能なモデルと言えます。
特にチップセットが非常に優秀。重たいゲームもサクサク動作するなど、エントリークラスとは思えない圧倒的な性能です。そのため、ほとんどの場合スペックは「iPad (第10世代)」で十分で、AirやProといった上位シリーズはオーバースペックになることも多いです。
微妙な点
USB Type-Cは規格がUSB2.0
iPad(第10世代)ではUSB Type-Cコネクタが採用されより使い勝手が良くなりましたが、規格はUSB 2.0となっています。USB 2.0の転送速度は最大480Mbpsで、AirやProのUSB規格(USB 3.2 Gen2=最大10Gbps、USB4=最大40Gbps)と比べるとかなり遅いです。
そのため、外付けのSDDやSDカードなどへ大容量のデータを転送する場合は時間がかかってしまいます。
Apple Pencil(第1世代)との接続
Apple Pencil (第1世代) は、ペン上部にあるLightningオス端子をiPad本体に差し込むことで、ペアリングや充電ができるという仕様です。しかし、iPad(第10世代)はUSB Type-C端子を採用しているため、Apple Pencil(第1世代)を直接差し込むことができません。
ペアリングするには「USB-C – Apple Pencilアダプタ」を利用する必要があり、「iPad」-「USB-Cケーブル」-「アダプタ」-「Apple Pencil」という風なスマートさのない接続になってしまいます。
2023.11.2に「Apple Pencil (USB-C)」が新登場!
Apple (第1世代) よりも安価で、充電・接続もアダプタが不要です。どのiPadシリーズにも対応するなど、将来性もあってオススメです。
フルラミネーションディスプレイではない
フルラミネーションディスプレイは、ディスプレイパネル、タッチセンサー、保護ガラスを直接接着することで、それらの間にある空気層をなくしています。そのため、ディスプレイの表示面と保護ガラスとの隙間がほとんどありません。
一方で、iPad(第10世代)はフルラミネーションディスプレイではないため、上位シリーズと比較すると、表示面と保護ガラスの隙間が広く、奥行きを感じます。
まとめ
iPad(第10世代)は、第9世代から大幅にグレードアップ。
主な変更点としては以下になります。
2024.5.7に価格改定が行われ、販売価格は58,800円〜と大幅に値下げされました!決して安いとは言えませんが、ブラウジングはもちろん、YouTube動画やゲームを楽しむなど、1台あれば最高のiPadです!